【仕事絵ラフ・考えてた事】天空のスカイガレオン第1弾 キマイラ
2010年に描いた仕事絵のラフです。 掲載順≠ラフ出しの順 キマイラを依頼されましたが、頭の数が指定されていなかったので、1頭、2頭、3頭のパターンでラフをそれぞれ描きました。 今考えると、担当の方に頭の数を相談すれば済む話ですが、当時は初めてのお仕事ということもあり、嬉しさ半分、たくさんアイディアだせるんだよ僕はというアピール少々、使えないヤツと思われるのが怖くて聞けないという臆病風少々、渡された仕様書に1頭、2頭、3頭の参考画像が一枚ずつ添付されていたのでとりあえず全パターン出した方が良いんだろうという判断少々。 とはいえ、ぶっちゃけ臆病風が一番大きかったです。 初仕事だったので、失敗は一切許されない!と自分で自分の首を絞めていました。 ラフを描く上で悩んだのはヤギの顔。周りの頭がライオン・ドラゴン・蛇といった獰猛顔のためか、たった一匹の草食顔が浮いてしまい違和感がぬぐえず(不気味さはあったが、この時は力強さやかっこよさを優先したかった)、散々悩んだ末、キマイラは空想生物なんだからヤギっぽさだけ残しておけば問題なかろうと自分の中で折り合いをつけ、獰猛な顔にしました。 第1弾なのでインパクトが必要だろうと思い、モンスターはとにかくダイナミックに描くということを意識していました。 とはいえ、後半になるにつれ息切れしていった為、かなりのラフを消しています。 それでも、何点かは数そろえのために残してる感じのラフがありますね。 結局採用されたのは6枚目のラフで、クライアント側の指示により5枚目のドラゴン頭を移植して三つ首になりました。 また、モンスターに重厚感を出すためリアルタッチにしようと厚塗りっぽく仕上げています。 この厚塗りという判断は、当時集めていた末弥純さんの画集、 ・末弥純画集 ウィザードリィ ・末弥純 グイン・サーガ画集 に掲載されてた絵が、最強にかっこよかった事と、学校の先輩であるイラストレーター廣岡政樹さんのとてもかっこよいモンスターイラストが要因です。 一番最初に、重厚感とダイナミックさを指針に掲げていたので、ラフ決定後はそこまで悩んだ記憶はありません。 クライアントが求めるクオリティより1つ上をいこうという気持ちで一生懸命描いたことも幸いしてか、バナーや一番最初に手に入るカードに採用された時は、とても感動した記憶があります。 当時使用していたツールはPainter6とSAIで、ペンタブレットはintuos2です。 他にも思い出せれば追記していきます。







