続編小説「新米メイドは『御不浄係』~2日目~」の設定と進捗報告

皆さんどうも、とまチャンちゃんです。


めちゃくちゃ久しぶりに小説を書いているのでその進捗報告をします!

過去をさかのぼったところ約一年前に進捗報告を行っているのですがもうだいぶ昔の話ですので改めてキャラクター設定と現在書いているところまでの文章を公開しようと思います!

今度はコンスタントに書いて来月中には完成させようと思うので乞うご期待下さい!


それではまず設定から。


兎槻(うつき) まい:この話の主人公。たまたま求人で望んでいたメイドの募集がかかっているのを見て新米メイドとして働くことを決意する。貧しい家庭の出身で働くのは家族の生活費の足しにするため。おどおどとした性格だが責任感は強くやるときめたらやるタイプ。弟と妹があわせて4人おり、その子たちの世話をするうちに世話好きになってそれがメイドを志した理由の一つでもある。見た目は銀髪ボブの太眉ジト目。体形は芋臭い感じ。


柄草(えのくさ)ありす:資産家の娘。おしとやかで清楚な立ち振る舞いは気品を漂わせる。しかし、年齢はまだ8歳で顔つきは幼く体型も幼児体型。髪型は黒髪ストレート。その雰囲気とは考えられないほどに屁やゲップが臭い。メイドのことを奴隷だと思ったり蔑んだりしているわけではないが各々の役割を忠実にこなして自分の助けをしてくれる使用人とはっきりと認識しており、時には冷酷とも思えるくらい使命を強制してくる(それは意地悪ではなくそうあるべきなのだからしっかりこなしてもらわないと困ると思っているだけ)。


主人公に与えられた役割

「御不浄係」:お嬢様が恥ずかしい思いをしないように、食事中や公の場などの粗相をしてはいけない場所(その他お嬢様の気分でも呼ばれる)でおならやゲップなどをしてしまいそうになったときにはそれらの“不浄な”(ようするに「臭い」)空気を“取り込んで”「なかった」ことにする役割。非常に過酷な役割でありそれに着任したものはたいてい1週間もすればやめてしまう。そのためすぐに空きができるのでよく求人が出される(今回は主人公がそれを見つけた)。


元田中らん:今回の新キャラ。お嬢様(ありす)の同年代の友達。隣町の裕福な家庭の娘で父親同士が仕事の関係で仲が良いことから知り合った。天真爛漫な性格で粗雑で下品な所もあるが友達思いのいい子。ありすとは真反対の性格をしているが何故か気が合い、定期的にありすの家に遊びに来ては一緒にお茶会という名目のお菓子パーティーをしたりしている。ありす程ではないが屁が臭くしかも頻繁に出るし場所を厭わず出す。茶髪のボブカットでオーバーオールに身を包んでいる。八重歯。


そして以下より本文:


ジリリリリリリ───


時計の音が4畳ほどの部屋いっぱいにこだまする。死んだように眠る銀髪の少女はそのつんざく悲鳴のような音を聞きベッドから転げ落ちる。その勢いで隣にあるタンスにぶつかってしまった。


「いてててて……も、もう朝ぁ……?ふぁぅ…」


やっとの思いで目覚ましを止めると針は朝5時を指していた。勤務開始時間1時間前だ。


「お仕事の準備ぃ………ん?」


ふと時計を置いている机に視線を落とすとそこには「給料」とかかれた封筒が置いてあった。


「あぁ…そういえば日給でもらえるんだっけ…」


もぞもぞと胸が収まらないメイド服を着ながら兎槻は自分が求人に応募した時の条件を思い出していた。


「………うちに送らないと」


着替え終わると少女は給料袋から少しだけお金を出し、引き出しに入れた。そしてそこにあった万年筆で封筒に住所を書き、封筒にテープで封をすると、屋敷の玄関へと向かって行った。


玄関に着くとそこにはポストのようなものがあった。受け口の上には「現金送付用」と書いてある。


「これに入れればいい…のかな?」


兎槻はそこに持っていた封筒を入れ込んだ。ぽすん、と積み重なった何かの上にものが落ちる軽い音がした。


このポストは実家に仕送りをする多くのメイドのためのサービスで、毎週郵便局が特例でそれを回収したあと指定の場所に届けてくれるというものであった。


部屋へと戻る途中になにやらざわざわと音がする一室があることに気付き兎槻は足を止めた。すると中からメイドが出てくるのが見えたので彼女はそのメイドに話しかけた。


「あ、あの…ここは…?」


「?……ああ!あなた昨日入った子ね。ここはメイド控室。まあ休憩室みたいなものね。」


「なるほど…どうりで…」


「今ちょうど朝ご飯を食べてたところよ。あなたもどう?」


先輩メイドは控室のドアを開けて入るよう促した。


「それじゃあ、はい。」


新米メイドはお言葉に甘え中へと入る。そこには6人ほどのメイドが一つの大きなテーブルを囲み、昨日の晩の余りものとおにぎりを食べていた。


「あら、あなた新人さんよね。こっち座んなさいな。」


1世代は離れていそうな貫禄のある先輩が自分の隣に座るよう呼びかけた。兎槻はそこに座った。


「さあもうすぐお仕事の時間だし、食べちゃいなさい」


そう言って素早く兎槻の前に同じものを用意してくれた。少女は実家のお母さんを思い出し少し懐かしくなる。


「あ、ありがとうございます。…あ、でも私はこれだけで……」


兎槻はおかずの入った皿を遠ざけた。


「あらどうして?お腹空いてないの?」


「……昨日の業務の影響で、その、食欲がでないというか」


「………そういえばあんた、『御不浄係』だったわね」


「御不浄係」。兎槻のメイドとしての役割である。その業務内容は、屋敷のお嬢様が我慢できずに出す放屁やげっぷなど下品で臭いガスを吸い込むこんでなかったことにするという過酷なものであった。しかもそのお嬢様が文字通り死ぬほど臭いガスを貯めこむ体質のようであり、そのせいで兎槻は勤務1日目から気絶&嘔吐してしまったのである。


「…はい」


「こんなこと言っても何にもならないかもしれないけど、あたしはあんたの味方だよ。助けて欲しいことがあったら何でも言いなね」


「あはは…ありがとうございます」


それなら業務内容を交換してくれないか、と言いたい気持ちを抑えて兎槻は新米メイドとして微笑みながら感謝をした。


「兎槻さん。兎槻さんはいますか」


別の先輩メイドが自分を呼んでいた。いったいなんだろうと声がする方向を向く。


「あの…兎槻ですけど……」


「あ、あなたが兎槻さんね?良かった…メイド長がお呼びよ。早くメインホールに向かって」


「え、その…ご飯は…」


「そんなのさっさと詰め込んで!急ぎの用事みたいだったの」


「ふ…ふぁい…はぐっ……」


少女は小さな口に拳ほどある大きな握り飯をめいいっぱい詰め込み、控室をあとにしてメインホールへと向かった。


そこにはチヨさんが待っていた。相変わらず髪の毛を寸分の狂いもなく整えて凛としている。


「やっと来ましたか兎槻さん。お仕事ですよ」


「っ……そうで…すいませんっ」


兎槻は「そうですよね」と相槌を打つのは失礼かと言葉を飲み込み、平謝りした。業務──つまり「御不浄係」の仕事がもう始まるのかと彼女は血の気が引く思いであった。


「さ、ここです」


案内されたのはやはり昨日来たところ─そしてお嬢様の屁にノックアウトされ嘔吐したところ─と同じお嬢様の自室であった。メイド長が丁寧な所作でノックをする。


「お嬢様、係のメイドが着きました」


「あら、早いのね。お入りになって」


お嬢様がそう返答するなりメイド長のチヨさんは扉を開け、半ば強引に兎槻の背中に手をあて部屋の中へと押し込んだ。そこにいたのは可愛らしいキャラクターがプリントされた年相応なパジャマに身を包む黒髪の幼い少女であった。お嬢様と対峙したメイドはまだ覚悟が決まらず立ちすくんでいる。


「昨日ぶりね。私の部屋で嘔吐されたメイドさん」


「っ!?…その節は…たたた大変申し訳ございまへんっ…」


いやがおうにも声が上ずってしまう。しかしそんな謝罪をする兎槻を「いいの」とお嬢様は遮る。


「仕える者の失態を寛容に許すのも上に立つ者としての…この柄草(えのくさ)ありすのあるべき姿ですもの。ただし二度目は…分かりますわよね?」


「は、はい…っ」


まさに貴族の振る舞いというような素振りを見せるお嬢様に兎槻は萎縮してしまう。それと同時に今名前を知ったことに気付き、今まで名も知らぬ相手に仕えていたのかと少女の表情には皮肉な笑みがこぼれていた。


「…あら、前置きが長くなってしまいましたわね。さあ、兎槻さん…顔をこちらに近づけてくださる?」


その一言で条件反射的に兎槻はとびのいて逃げ出したくなってしまう。しかし、それを何とかこらえて近づき……お嬢様のお尻に顔を埋めた。パジャマに包まれたお尻と顔が接触しぽふっという音が鳴る。


「そうそう…ん、もうちょっと顔を近づけて。臭いが漏れないように」


「んむっ…ふぁ…ふぁい……」


腰が引けてしまっていることを見抜かれた兎槻は勇気を出し、ぐいぃ…っと顔を尻に近づける。


「んっ…いいわ…お鼻の感触が良い感じ…。じゃ、出すわね?」


「っ……!」


「朝だし軽くね。さーん…にー…いーち…」


「……ふぁ、ふぁのやっぱり……っ」


「ぜろ」


ぶっっっ……すうぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~………っ♡♡♡゛むじゅるるるるるるるるる……つ……むっすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……………~~……~…ぶびっ……♡♡


「んっ……!?!?!?!?!?んぐぐぐぐぐ!?!?~~~~~~~ッッッ!!!??」


「はー……すっきりぃ……ほらもっと嗅いでっ…臭いが漏れてますわよ…っ」


ぐりぐり♡ぐりぐり♡……ぶすっ♡


「お゛ぇぇぇ……うぷっ……ごくっ……」


「あ…まだ残ってましたわ」


起き抜けの一発…と表現するにはあまりにも大量のすかしっ屁が兎槻の鼻や口に流れ込んできた。幼く可愛い見た目の少女がしたとは思えないほどの悪臭・激臭・腐卵臭に兎槻は呻いて耐えることしかできない。


「お゛え゛っ……(あ、朝ご飯食べるんじゃなかったぁ……っ!!)」


食道を逆流してくる握り飯を何とか胃に押しもどすことで精一杯の兎槻。そんな新米メイドの姿を見てお嬢様はどこか不満げであった。


「あのね兎槻さん。あなたは御不浄係なの…汚い空気を“無かったことにする”のが役目なの…分かりますわよね?」


「うぷっ……~~っ……は、はい…っ」


これでは無かったことには全然なってないということだろう。兎槻は何とか吐き気を抑え込んで平気な顔を取り繕う。全身から冷や汗が吹き出し笑顔は引きつっていた。


「まあいいわ。今朝の分は取り敢えずこれで終わりよ。帰ってちょうだい」


「承知いたしました…っ。あ、ありがとうございます…」


ホッと胸をなでおろし、這う這うの体で兎槻は自室に一度戻るのであった。


部屋に戻った少女はひたすらに自分の鼻と口をゆすいでいた。部屋にはジャー…という蛇口から出る水の音のみが無機質に響いている。


「えぐっ…あぐ…臭い取れろ…とれろとれろとれろ……」


ごしごしと擦るが一向に臭いが落ちる気配はない。卵やキャベツやらをまとめて腐らせたような臭いと濃い排泄臭をごちゃ混ぜにした最悪の屁臭がまるでついさっき嗅がされたかのようにいつまでも鼻に残っていた。


「ぉえっ……ほんと…ご飯食べるんじゃなかったよぉ……」


おまけに先ほど吐きかけたゲロの臭いもまだ残っていた。死にたくなるような状況に肩を小刻みに震わせ自然と涙が出る。ぽたぽたとしずくが洗面所に落ちた。


ぜーぜーと息を荒くしながら呆然自失でベッドに座っていると気づけば時計は12時を指していた。気付いた兎槻は焦ってドアに手を掛ける。その瞬間向こう側からドアが開けられた。


「兎槻さ……ってあら、ごめんなさい……」


来たのはまた別の先輩メイドであった。驚いて後ろに転んでしまった兎槻を引っ張り上げながら申し訳なさそうにしている。


「いえ、丁度出ようとしたところで……」


「あらなら良かったわ。今兎槻さんに呼び出しが掛かったの。すぐに玄関に向かって貰える?」


「あ、はい…分かりましたっ」


兎槻は急いで部屋を飛び出し、屋敷の玄関へと向かった。また御不浄係の業務をこなさなければならないのかと思うと足取りは重い。それでも出来るだけ早く現場に着くとそこにはお嬢様ともう一人、同年代と思わしき少女がいた。


「あ!あなたが新しいメイドさん?私はらん!よろしくー!」


「えっ!?あの…その、よろしくお願いします……?」


茶髪の少女はまさに天真爛漫といった様子でこちらに挨拶してきた。元気に手を振り、口を大きく開けて叫んでいる。口からは八重歯がひょっこりと顔をのぞかせており、それがチャーミングな印象を与えていた。


「ちょっと元田中(もとたなか)さんもっと落ち着いて…それは淑女の振る舞いではありませんわ」


「えー?ありすちゃんは真面目だなぁ…。そういう所が好きなんだけど♡」


「ちょっと…からかわないで…」


「あ!赤くなったー!かわいいー!」


「も、もう…………こほん、兎槻さん。改めて紹介するわ。私の友人の元田中らんさん。もちろんのことですが元田中さんにも私と同じように仕えること、いいわね?」


「は、はいっ」


急に会話を投げかけられ返事が上ずってしまう兎槻。しかしそれ以上に気になるのが…「同じように」という言葉だった。


「(同じって…つまり私はこの子のおならやげっぷも……?)」


「せっかく元田中さんが来てくださったのですから、今日のお昼はお庭でピクニックにしましょうか」


「わ!やったー!ありすちゃん家のお庭大好き!」


「それじゃあ早速今から行きましょうか。あなた達お父様に伝えてくださる?あとピクニック用のお昼ご飯も作ってちょうだい」


「いえ、ご主人様からのご命令でお庭でのピクニックの手筈は整っております。お嬢様」


「あらお父様ったら、お察しが良いのね」


一手先を行くメイド達の対応にお嬢様は非常に満足気であった。庭の薔薇園でシートを敷いてピクニックをすることになり、それなりの距離のため車での移動を行う予定だったのだがらんの要望で歩いて向かうこととなった。


「うーん…やっぱすごいな~ありすちゃん家のお庭!ひっろーい!」


「あら、それを言うなら元田中さん家みたいな温泉施設はうちには付いていませんわよ?」


「んーでもあれはたまたま敷地にあっただけだしなー…」


他愛ないお喋りの規模が大きすぎて同行する兎槻は目を丸くしていた。敷地に温泉施設?うちにはお風呂も付いてないのに…メイドという立場であるにも関わらずそう思わずはいられなかった。


そんな雑談をしていたかと思うと、らんが急に足を止めた。


「あ、屁ぇ出る」


ぶびりりりっ♡ぶっ♡ぶ~~~~~~っ!!♡ぶりっ…ぶびびびっ♡ぼぶぶぶぶぶびっ♡ぶも♡ぶっうううううぅぅぅぅぅぅぅぅ………っ♡


「えっ──ん゛んっ……っ!!?」


彼女は尻を突き出したかと思うと、次の瞬間──大きな放屁をした。それも何発も途切れることなく。兎槻は飛び上がり、反射的に鼻を覆ってしまう。しかし、周りを見渡すと他のメイドは顔色一つ変えていないことに気付き、咄嗟に平静を装った。


「(いつものこと…なの……?)」


臭いはありすお嬢様ほどではなかったため鼻を塞がなくともなんとか耐えられた。それよりもこの異様な空気感が耐え難かった。


次に口を開いたのはありすだった。


「ちょっと元田中さん!そうやって所構わず屁をひるのはお下品だといつも言ってるでしょ!!」


「あ、ごめんごめん…つい癖で…てへへ」


「てへへじゃないの、もう…。ほら、家にはそのためのメイドがいるのだから……」


ありすは兎槻の方をちらりと見てそう言った。一瞬兎槻の肩がびくっと動いたが何とか堪えた。らんはそれを聞いて納得したような表情を浮かべている。


「あーそっか!えへへ…じゃあそこの、うつきさん…だっけ?ちょっといいかなー…?」


らんは申し訳なさそうな態度で兎槻を手招きする。指名された新米メイドはおぼつかない足取りで速やかに歩み寄り、膝を曲げ、らんの尻に顔を埋めた。その歳では考えられないほどの張りのある、発育の良い尻の感触がした。


「おぅ…こんな感じなんだ。結構悪くないかも♡それじゃあうつきさん行くよー?」


「ふぁい…お願いしまふ……」


「んっ、そんな動かれたらくすぐったいよー♡あ…出る……っ!」


ぶっびいいいいいいいいいっっ♡♡ぶぅ♡ぶべっ♡ぶぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼっっっ!♡ぶりっ♡ぶぅううううううううううっっっっ!!!!♡ぶりゅぅぅぅ………ぶぅ~~~~~っ♡♡


「あ゛っ…っ゛…んぐぅ…………っっっ」


ぶびびっびびびびびび♡ボブウウウウウウウウウ♡ぶー♡ぶびっ♡ぶりりりりりりりぃ♡ブジュルルルルルルルルルルルルルっっっっ!!!!!ぶぼぼぼべっ♡ぶすっ……♡


「っ!?…う゛そっ…………!?!?」


ん゛ぶっっっ……ビイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッッ!!!♡ぶりゅりゅりゅぃいいいいいいいいいい♡♡ブフォオオオオオオオオオオオオオオ♡♡ぶぶぶぶぶぶぶぶぶっっ!!ぶじゅりりりるるるるるるるるっっ♡♡♡


「おぼっ……ちょ……や゛ぁ………っっっっ!!!!」


「ふぅ~…やっとお腹スッキリしたー!ん?…くっさー。ちょっとぉ…全然消臭出来てないよー…あれ?うつきさん大丈夫―?」


「ぁ…ひゃ…ひゃいぃ……」


無限と思える時間らんの屁を嗅がされ続けた兎槻は、穴という穴から吸わされたガスを漏れ出させながら返事をする。臭いはまだマシとは言え量が半端ではなかった。肺の中の空気はもはやすべて彼女の排泄したガスで満たされ息が苦しかった。そしてあまりの量にガスを吸いきれず臭いが漏れ出ていることにありすお嬢様はひどく不機嫌な様子であった。


ありすはゆっくりと近づき兎槻の耳元でこう囁いた。


「あのね兎槻さん…柄草家のメイドがお客様の前でミスをすることは家名に泥を塗ることなのよ。それは、分かるわよね?」


「は…はは、はい………っっ」


その言葉に兎槻は身震いする。視界が眩み、冷や汗が出てきた。しかしメイドとしてそのような気の動転は見せてはならない。なんとか動揺を胸の奥に抑え込みしゃきっと立ち上がると、一行はまた歩き始めた。


「そうそう、言い忘れてましたけど兎槻さん。元田中さんは10分に1回くらいはあれくらいの放屁をなさるのできちんと処理してあげるのよ」


「え………?」


唐突な宣告に思考が止まった。10分に…1回……?そんな頻度で“あれ”を?受け入れ難い言葉に脳が素直に意味を理解してくれなかった。


「出来るだけ我慢するから大丈夫だよー!まあどうしてもの時はよろしくね?うつきさん!」


「も、もちろんです元田中様…」


「もーメイドさんまで…らんお嬢様って呼んで?」


「兎槻さん。そう呼んであげなさい」


「はいっ…承知いたしましたらんお嬢様…っ!」


「よしよし!それでよろしいっ。あたしね、なーんか知らないけどガスが溜まりやすいんだよねー…でもうつきさんがいるなら安心だね♡」


「あはは…おまかせください……」


無邪気に甘えてくるらんに精一杯の笑顔を作って対応する。正直顔を見て話すことは出来なかった。兎槻の視線は常に彼女の悪臭の元…お尻に向いてしまってしょうがなかった。


───

──


今回は以上です!また続きが書け次第この後の話を支援者限定で先行公開していくのでお楽しみに~。


とまチャンちゃんでした。



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