路地裏のミランダ
優しい夫であるデクと結婚する前 色々悪さをしていた そんな過去を持つ卑しい私を彼は気にせず受け止めてくれて 心のそこからデクを愛し結ばれた 彼も足を洗い商売をはじめてくれて 二人で協力しあってデルカダールの高級街に 店をだせるほどになっていた 順風満帆だった ただ当時いれてしまっていたタトゥーを隠すために 長袖は欠かせない 自分が蔑まされるのは別に平気だったが 夫であるデクの商売の邪魔だけはしたくなかった そんなある日、取引で遠出をしている夫に代わり 店番をしていると、一人の男が店を訪れた この高級街に似つかわしくない下品ないでたちの男は 夫と結婚する前に付き合っていた 女衒の用心棒をしていた元彼だった…


