…見すぎです。

背後から視線を感じて、ティアは小さく肩を震わせた。
振り返る代わりに、そっと視線だけを後ろへ送ってくる。

「……そんなに見たいんですか?」

かすかな震えと、わずかな怒ったような響き。
けれど、頬はほんのり赤く染まり、目元はどこか甘い。

スカートの裾が少し持ち上がり、視線のやり場を奪う。
その仕草がわざとなのか、偶然なのか……判断がつかない。

「……からかってるわけじゃないんですよ?」
そう呟きながらも、完全には拒まない――それが、彼女らしい。

夜景の光に照らされた横顔は、恥ずかしさとほんの少しの期待を滲ませていた。



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