勇者と魔王(仮)1

■DLSiteなどで頒布予定の現在制作中の音声作品です。

設定や、ちょっとした前日譚のSSなど


■勇者。王国のとある小さな村出身

平凡な村娘だった彼女は、ある日、女神の加護を受け勇者として覚醒した。


覚醒した勇者と幼馴染のカスミは王の使者に招かれて王城へと出向き、王よりその使命を下される。


その使命とは

魔王討伐――


城下で仲間を募り、冒険の旅に出発した。

そして勇者一行は、激しい戦いを幾度となく繰り広げながら魔族の国と隣接するサンプ大陸はレテン帝国の帝都へと辿り着く――


■登場人物


勇者:王国のとある村出身。女神の加護を受け魔王を倒すべく邁進する。

真面目で勝気だが、臆病な一面も。


カスミ:回復術士。勇者の幼馴染のおっとりしたお姉さん。勇者を助けるために

自らの幸せを捨て、献身的に努める。


サザンカ:魔法盾使い。パーティーのムードメーカー

戦闘力には乏しいが、パーティーを守るための要。新兵でありながら王国魔法盾騎士勲章を受勲。


・バルハナ:王国随一の槍使い。王族警護を行っていたエリート。少々天然気味。


・ラーボ:壮年の魔術使い。パーティーの保護者的な立ち位置をこなす。扱う魔法は強力

■SS

長い冒険を経て、ついに、帝国の城下町に入った勇者一行は、眼前に聳え立つ城を視界の端に捉えながら活気あふれる街中で宿屋探しを続けていた。


勇者「カスミお姉ちゃ……カ、カスミ」


カスミ「なぁに?」


勇者「レテン帝国の王様って、どんな人なのかな」


カスミ「んー。私も知らないなぁ。バルハナなら知ってるんじゃない?」


バルハナ「軽くはな。けど雲の上の存在の方。座学で齧った程度の知識しかない」


勇者「それでもいい。教えて欲しい」


バルハナ「……うむ。サンプ大陸の強国レテン帝国を治めるのは

    女皇カノン=アイシフ=レテンロック様。

    あまり表舞台に立たれる方ではなく、式典くらいしかお目にかかれることはない。まだお若いながら民思いのお優しい方だと聞く」



勇者「へぇ。優しい人なんだ。それなら安心した」


バルハナ「粗相の無いようにな。王国と帝国の関係に傷が付きかねん」


勇者「お、脅さないでよ。私はただの村娘だったんだから作法なんて分かんないよ」


バルハナ「冗談だ、安心しろ。会うのは女皇陛下ではない。宰相のフィーエス様になるだろう」


勇者「そ、そうなんだ。良かったぁ。女皇様に何か失礼な事をしたら縛り首とか思ってたから」


カスミ「あらあら。」


バルハナ「フィーエス様は、帝国の実務の大半を担い、その権力も強大と聞く。

 ある意味、帝国で一番怖い人かもしれん」



サザンカ「下手すると市中晒し回しとかされちゃったりしてねぇ」


勇者「ひぇ」


カスミ「サザンカ。勇者を怖がらせてどうしたいのかしらぁ?」


サザンカ「てへっ、ごめんごめぇーん。

     でも、王様からの紹介状があるから平気っしょ?」


勇者「ある。ここに…………あれ?」


カスミ「どうしたの?」


勇者「……ない、お手紙無くしちゃったかも」


バルハナ「親書を失くしたのか……おいおい、それじゃ魔族の国に入るどころか

宰相に面会を求めることすら無理だぞ」


勇者「ああ、どうしよう?どこで落としたのかな?」


カスミ「親書を最後に見たのはいつ?」


勇者「ええ……と、王様にもらったときだから、多分半年くらい前」


バルハナ「…………うむ」


カスミ「……魔族の国に入る方法は一つじゃないはずよ」


勇者「いや、待って。諦めないでよ」


バルハナ「そうは言うがな……どこに落としたかも分からんぞ」



サザンカ「そこのおバカ三人。あんたたちの記憶力はゴブリン並みなの?」


バルハナ「なんだと!?」


サザンカ「あたしの記憶が正しければ、確か親書は勇者に持たせるのは不安だって

言って、バルハナ。あんたが預かったはずでしょ」



勇者「あ……。確かに。あのときはまだ私まだ勇者になったばかりで弱っちかったし」


バルハナ「…………」


サザンカ「バルハナ、あんたの記憶力はゴブリン以下だわ。荷物箱の一番下の鍵付きのところに入れてたわよ」


バルハナ「……知らん」


サザンカ「いいからさっさと開けなさいってば。

     おらおら、ぺちぺち」


…………

……



カスミ「これで上手く事が運べば、ついに、魔族の国へと入れるわけね」


バルハナ「ああ、上手く行ってもらわないと困る。

 隣国はどこも魔王に対しては及び腰だ。自らの国から勇者が入ったと聞けば面倒な事になるのは目に見えているからな」


勇者「大丈夫。しっかりやるよ。やっとここまで来たんだから。

 それに魔王に比べれば宰相なんて怖くなんてないから!けちょんけちょんにしてやるんだから!楽勝よ」


カスミ「その意気よ。バシッとぶち倒しちゃいましょ」


サザンカ「いやいや、なんで戦うつもりなのよ!?親書渡して許可貰うだけよね!?」


――続く

■勇者ステータス

※全て開発中のものです

※こちらの情報はCienなど別サイトでも公開予定になっています。





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