和服のデザインについて(20230820)
こんばんは、osisioです。
先週も同人コミック関係をひたすらやっていたのでその進捗と、
そこでけっこう迷走したので、和服のデザインについて備忘します。
先週は、ひたすらくノ一のデザインを固めるのに専念していました。

先々週時点では④が個人的に良かったですが、
これは同人コミックなので、描き手の描きたいようにする
というよりも、
見てる人が見やすいようになるべきだと思いました。
なので先週書いたものの中で、
Twitterでアンケートを取って優勢のものを取り入れるスタイルにしました。

現状こんな感じです。
アンケート自体は②の得票数が多かったですが、①もそこそこあって、
この結果から王道的なくノ一が今回のベストアンサーだと分かったため
その方向で煮詰めた次第です。
②案の時点よりも露出が控えられているのは、黒タイツ要素が欲しかった事と、
破れたり溶けたりすることを考慮しての厚着です。
黒タイツはたいへんエロいことと、戦って服が破けたり溶けたりしたときに肌が露出することで、究極的には二度おいしいかなと思います。
今回のような黒と赤を使ったデザインは、
自分がやるとシンプルな色使いに落ち着いてしまう傾向があるので、
苦手分野だと改めて感じました。
赤と黒に対して他の色を加えるよりも、赤のグラデーションと黒(無彩)のグラデーションから色を選んだほうが、私の場合は無難に整ったものになります。
本当は良きところに他の色を足して気持ちの良い感じにまとめたいのですが、
そこでナイスな色を見つけられないのが苦手の要因です。
それもあって、こういう場面で他の有彩色を足してバランスを取れるデザイナーさんは、見ていてすごいなと改めて感じます。
あとは和という印象についても2点ほど苦戦しました。
ひとつは「和」を感じるデティールの密度について。
ラフを元にデザイン煮詰めるぞ~と描き始めたとき、
ラフくらいの華やかさは欲しいんだけど、なぜか落ち着かなかい、まとまりがない、というような感想を抱きました。
この矛盾をなんとかしたくて、
「和」という印象をどこから感じるか自問自答した結果、
盛り過ぎない・飾り過ぎない、みたいな事かなあと思い、
今回はこの仮説で進めてみました。
ですが、現状ではうまく具体的に定義づけられてはおらず、
和装のデティールについてあえて言語化するなら、
一定の「間」を用意してあげて、「わびさび」を感じさせたい(願望)、
みたいな感じになります。
「わびさび」という単語は本当に奥ゆかしいですね。
ひとまず今は、このくらいの不透明感のある定義で付き合っていこうと思います。
もう一つは、選ぶ色についてです。
今回は赤と黒をベースにしたくノ一ですが、
そういえば赤にはたくさん種類がありました。
なかでも今回は、日本に古くから親しみのある(ありそうな)色を使いたくて、
そういう色選びをしました。
今回の赤は、ひとまずRGBのR(R255,G0,B0)ではなく、
あずき色か朱色を連想できる色になれば良いかなと思って選びました。
①②③案はあずき色、④案は朱色のつもりです。
描き終わったあとに調整とかするので、厳密にその色そのものではないのですが、相対的にそっち系の色に見えるような使い方ができればいいなと思っています。
本当はもっと高い解像度で伝統色を知覚してデザインできればいいのですが、
今の自分だとこのくらいが限度でした(照)
そんな具合で和という概念と向き合ってみましたが、
答えは見た人の感性に寄りますので、
その人の目がノーと言うようならまた改善していこうと思います。
ひとまずは、最近和装のキャラクターを描くことが多くて感じていたこともあって、
くノ一のデザインついでに備忘録的に書きました。
そんなことを考えながら作業していたので先週の進捗はここまでです。
今週はくノ一のデザインを一通りまとめて、ネームの確認に戻りたいところです。
それでは、良い一週間をお過ごしください。
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