勇者のお金稼ぎ
とある村のとある酒場。この世に幾多ある酒場と同じく、夜になれば仕事を終えた男たちが酒を求めて集まってくる。
既に出来上がった男たちが豪快な笑いを上げるなか、カウンターの内側の戸が開いた。店内の男たちの視線が、いっせいにそちらへと向けられる。視線の先に居たのは、まだあどけなさの残る少年だった。
目につくのは少年の服装だ。青を基調にしたマントとシャツに、宝石が埋め込まれた金色の冠。酒場には場違いな、どこか気品を纏ったその少年の姿に、男たちはざわついている。
「やーみんな、楽しんでるかい?今日はちょいと珍しいお客さんがいらしててな。……なんと国王様から直々に認められた、勇者サマだぜ!」
少年の隣に佇む酒場の主人がそう言うと、ざわめきが一層大きくなる。勇者ーー精霊の加護により、世に蔓延る魔を討つ力を授かった者。その勇名は、こんな片田舎にも伝わっている。
「おい、勇者様だってよ!本物なのか?」
「多分マジだぜ。この前街に行った時に、ソイツが詰め所の騎士様たちと話をしてるのを見たぜ!東の洞窟のオーク共の討伐をするとかなんとかでよ」
「マジかよ…!こんなガキが……?」
だが、勇者に向けられる視線は訝しげだった。勇者という存在が実感として伴っている都市部と違い、地方の村では、その存在は朧げな伝説でしかない。ましてやそれがこんな幼い少年となれば、畑仕事で屈強な肉体を作り上げた男たちが舐めて掛かるのも無理のないことだった。
「そんで、なんで勇者サマがこんなとこに来たんだ?それによ、なんか前となんか格好が違うような……」
そう言ったのは、先ほど街で勇者を見かけたという男だった。
男の言う通り、今の勇者の服装は普段と異なっている。普段ならばシャツの内側に着込んでいるはずのインナースーツが無く、白い二の腕や太ももが剥き出しになっているし、戦いに身を置くならば必要であろう盾や剣、鞘も身に着けていない。無防備なのだ。
「ま、それは色々事情があってな。……説明する前に、まずは勇者サマがここに居る理由を説明してもらおうぜ。な?」
酒場の主人がにやりと笑い、気安く勇者の肩に手を置く。びくりと肩を震わせた勇者は、顔を俯かせてもじもじとしていたが、やがてゆっくりと、ワンピースの裾の内側に手を伸ばす。まるで生娘が男の前でそうするように、勇者は自らのパンツをずり下ろした。
「おいおい……」
「どういうことだ、こりゃ?」
困惑する男たちを前に、勇者はパンツから足を抜き、脱ぎ立てのそれを胸の前に掲げた。俯いたままの勇者は、震わせながら声を絞り出した。
「だっ、……だれかっ、オレのパンツを……買って、ください……!」

勇者の“宣言”から一拍置いて、大きな笑いが酒場に木霊した。
「ぎゃははははッ!おいおい勇者サマ、そいつはマズいんじゃねえのかい!?」
「そうだぜェ?世界を護ろうって立場のお前さんが、こんなトコで小遣い稼ぎなんてよォ!」
投げかけられる嘲笑に、勇者はただ肩を震わせている。身を縮こませる小さな少年に対し、酒場の主人が庇うように前に出た。
「まぁまぁ、そんなこと言うなって。これには深〜いワケがあんだよ」
「なんだよワケって」
「おう。この勇者サマはな、オレたち平民の為に、三日前から東の洞窟に棲みついているオークどもをぶちのめそうと討伐に向かったんだとさ。そこで……」
主人の勿体ぶった口調に、酒場の男たちが静かになる。主人はその場に静寂が訪れたのを見計らい、一呼吸置いて言った。
「……オーク共にコテンパンにやられて、身ぐるみ剥がされちまったんだとさァ!」
静寂が一気に爆笑の渦へと変わる。自分のパンツを掲げたまま、勇者はまるでおねしょを叱られる幼児の如く、居たたたまれなさそうに立ち竦んでいた。
「ははっ、そりゃ災難だったなァぼうず!一文なしってワケだ!」
「おうよ、金は勿論剣も盾も奪われちまって、素っ裸にひん剥かれちまったんだとさ。昨日森でぶっ倒れてるのを見つけて、あんまり可哀想なんで拾ってきてよ、似たような服を買ってきて与えてやったワケよ」
「はっ、そりゃいーことしたなマスター!……よかったな、勇者のおぼっちゃん!マスターが居なかったら、今頃お前さん、街中をフルチンで歩く羽目になってたぜ?」
ぎゃははは、と木霊する下品な笑いに、勇者は返す言葉も無かった。投げかけられる言葉が全て事実だからだ。自分の力を過信し洞窟の奥まで突き進んだ結果、オークたちに囲まれ、逃げ道を失った。じわじわと嬲られ、装備も衣服も剥ぎ取られ、残ったのは精霊の加護によって魔物たちが手を出せない冠だけ。そしてオークたちは、決して拭うことの出来ない“屈辱”を、まだ幼い少年の身体に刻みつけ、森に打ち捨てたのだった。
だから勇者は、顔を真っ赤に染めるほどの恥辱を身に浴びながら、ただただ唇を噛み締めて耐えていた。それが自分の慢心への戒めになると信じて。
だが、取り囲む男たちはそんな少年の胸の内を知るはずもない。
「それでよぉ、皆知ってるか?勇者サマってのは、人からタダで施しを受けちゃいけないんだとよ。高貴なるご身分なのに、オレら下々の者からカネを掠め取るような真似をしたら、精霊の加護を喪っちまうんだとさ!」
それは半分正しい。人から施しを受けたからといって、すぐに加護を喪うことはないが、自分の立場に甘えてただ利益だけを受け取るような心根の持ち主は、やがて精霊から見放される。そのため王国から、「勇者には施しを与えず、必ず『対価』を受け取るべし」という勅命が下されているのだ。
「オレもさあ、頑張ってくれている勇者サマには、これくらいのお世話は無償でやってやりたいんだけどよぉ、そうすると勇者サマが力を喪っちまう。それじゃ悲しいだろ?」
「へっ、だから生パン売らせて小遣い稼ぎをさせてるってワケか。最初っからそれが目的でガキを拾いやがったな?」
「へっ、そうだろーよ。お前みたいのが人助けなんてするわけねえもんなぁ!」
「おいおい、おめーらオレをなんだと思ってんだよコラ!」
男たちが笑い合って、この場の意図を理解する。つまり勇者は、護るべき対象であるはずの人々の悪意に絡め取られ、勇者としてのプライドを競りに掛けさせられているのだ。
「それで、勇者サマはその脱ぎたてのパンティーを、オレたちにいくらで売りてえんだァ?」
「…ご、500ゴールド……」
にやにやと問いかける男に、勇者は答える。この酒場には「物好き」が来るから、そいつらに吹っ掛けてやればいい……酒場の主人にそう言われ、考えたのが500ゴールドという金額だった。それだけあれば男に立て替えてもらった衣服代を支払い、最低限の装備を整えられる。
「ごひゃくぅ!?おいおい、この勇者サマは随分ガメついなぁおい!こんなきったねーパンツ、服屋に行きゃ30で買えるぜ!?」
「まぁ、よく見りゃなかなかかわいー顔してるけどよぉ……女ならともかく、ションベンくせえガキのパンツに500ってのはなぁ……」
「そ、そんな……!」
焦る勇者をにやにやと見つめる男たち。その中の一人が、シャツの裾に作られた膨らみに目を付けた。
「……おい、お前ひょっとして勃ってねえか?」
「ッ……!!」
男の一言に、勇者はあからさまに身を固くする。男の指摘されたことは、勇者自身も気付いていた。オークたちに刻まれた“屈辱”によってこじ開けられた少年の身体は、「自分のパンツを男たちの前で脱ぎ、見せつける」という倒錯的な状況に、昂りを感じるようになってしまっていたのだ。
誤魔化そうとしても、シャツの生地を直に押し上げている膨らみは隠しようもなかった。男たちの視線が勇者の股間に一斉に注がれ、すぐに下品な笑い声の合唱が始まる。
「ぎゃははっ、マジだぜこいつ!生パン見せつけて勃起してやがる!」
「その歳でとんだ変態だなァ!精霊ってのは、お前みたいなエロガキにもご加護を下さるのかァ!?」
勇者に浴びせられる容赦のない言葉。肩を震わせて耐える勇者に、男たちは更に追い討ちを掛ける。
「よーし勇者サマ、あんたのパンツを買ってやるよ。ただし……そのシャツ捲って勃起チンポみせな!」
「なっ……!?」
「おぉ、良いじゃねえか!勇者サマのおチンポ大公開といこうや!」
「なぁに恥ずかしがるこたあねえよ、同じ男同士だろ?」
「そうそう、減るもんじゃねえしよ。……チンポ見せて500ゴールドなら、俺もやりてえなぁ」
「ばかっ汚ねえもん見せるなよ?オレは勇者サマのありがたーい生チンポが見たいだけだっつの!」
ぎゃははと笑い合いながら、口々に好き勝手なことを捲し立てる男たちに、勇者の表情が絶望に染まっていく。勇者の視線が救いを求めるように宙を彷徨うが、助けてくれる者は誰もいなかった。やがて男たちの品の無い言葉に後押しされるようにして、勇者は自らのシャツを捲り上げていく。

「こっ……これが、勇者の、生ちんぽ、です……っ!」
カウンターに腰掛ける男に教え込まれた言葉を、勇者はそのまま口にする。勇者としてのプライドを踏み躙られた彼は、完全に男たちの玩具と成り果てていた。そしてそれは、勇者のプライドのみならず、人としての尊厳をも、目の前の男たちにしゃぶり尽くされることを意味していた。
「はははっ、勇者サマつってもチンポはまだまだガキだなあ!毛も生えてねえじゃねえか!」
「一丁前にオツユ垂らして糸引いてるぜ?生パン見せつけるだけでこんなに興奮するなんて、とんでもねえエロガキだぜ、こいつは」
「剥けかけチンポのクセに生意気だなぁ……おいボウズ、もう精通してんのか?」
受け取ったパンツを指先でくるくると回しながら、男が問う。あまりにも不躾な質問。だが、取り囲む男たちの熱気が、勇者に抵抗を許さない。
「……してますっ……」
「おぉ!もう出んのかよ!いつ出せるようになったんだ?」
震える声で答える勇者に、容赦なく質問が重ねられる。
「おう?どうしたんだよ勇者サマ」
「…………」
「おーい、聞こえてんのか?……答えねえなら、このきったねえおパンツは返品しちまうぜ?」
「ッ……さ、三ヶ月くらい、前です……ッ!」
握り締められた下着を見せつけられ、勇者は絞り出すように答えた。勇者の回答に、男たちが沸き上がる。
「なんだよ最近じゃねえか!ちゃんとお祝いしてもらったか?」
「そんで、勇者サマはどうやって精通したんだい?恥ずかし〜い精通エピソード、聞かせてくれや!」
ゲラゲラと笑う男たちが、更に下卑た質問をぶつける。勇者はぶるぶると震えながら、消え入るような声で答えた。
「……ま、街で、お姉さんに、抱きつかれてっ……む、胸を、押しつけられて、ドキドキして……っ、その夜……」
「ひゃははは!初々しいねぇ〜ッ!」
「いいねぇ〜!ねーちゃんのオッパイは柔らかかったかぁ?ギャハハハ!」
心と身体の恥部を一辺に晒され、羞恥に打ち震える勇者の少年。だが、これ以上の恥辱が、その小さな身体に襲い掛かることになる。
「ところでよ……お前さん、昨日までオークの連中の寝ぐらで『ナニ』してたんだ?」
「おう、俺も気になってたんだよ。巣に攻めに行ったのは三日前だろ?まさか三日間ずっと闘いっぱなしだったのかあ?」
ニヤついた男たちが、勇者にねっとりと問い掛ける。一見すればもっともらしい疑問ではあったが、その理由を、酒場に居る男たちは全員知っている。
「ひょっとしてお前さん……オークに『ヤラれ』ちまったのかァ?」
「……ッ!!」
目を見開いて顔を紅くする勇者の姿が、その問いの答えだった。今日一日で一番大きな笑い声が酒場の中に反響する。
「ぷっ……ははははっ!そりゃ災難だったな勇者サマよぉ!」
「オークの連中は穴がありゃ男も女も構わねえからなあ!んで、どうだったよオークのチンポは!気持ちよかったかァ!?」
「そ……そんなわけないだろ……ッ!」
勇者はこの酒場に来て初めて声を荒げた。それは人々を護る使命を負った者として、譲ることができない一線だった。
「お……オレは、勇者なんだッ!……あんな奴らにやられて、気持ちよくなるわけ……!」
「本当かなぁ?……ま、お前さんの身体に聞いてみりゃわかるけどな」
必死に頭を振る勇者の下半身に、横から太い腕が伸びる。するりとマントの内側に回った指先が、勇者の柔らかな尻たぶの狭間へ滑り込む。
「ひっ……ッ!?」
「おっ、予想通りいい具合だなぁ……さてさて、勇者サマのケツマンの感度はどうだぁ?」
潤滑油にまみれた男の指先が、勇者の肉壺を抉る。ぬちゅぬちゅと卑猥な音を尻穴から響き、そこに幼い喘ぎ声が重なる。
「ひっ、あっ……や、やめっ……んあぁっ……!」
男の指先が肉を掻き分けるたび、幼茎をぴくぴくと痙攣させて喘ぐ勇者の姿は、肉欲に溺れる思春期の少年そのものだった。世界を護る使命など欠片も感じさせないその姿に、男たちはねっとりと生暖かい視線を送る。
「あー……こりゃガッツリ開拓されちまってんなぁ」
「ケツ穴モロ感だぜこのガキ。こりゃもう女は抱けねえだろうな」
「大丈夫だって、オレらで可愛がってやればいいじゃねえか!な、勇者サマよぉ?」
「や、やだ、やめっ……ひぁああぁ……!」
勇者の言葉とは裏腹に、剥けかけの先端はとろとろと先走りを溢れさせる。もはや勇者の肉体は、勇者自身ではなく、中に埋め込まれた指先によって支配されていた。
「あっ、だめっ、でちゃっ……あっ、んひぃいいっ……!!」

結局、尻穴をほじくられながら、がに股で股間を見せつける間抜けな格好で、少年は絶頂した。震えた幼茎からぴゅるりと白濁が吐き出され、酒場の床へと滴り落ちる。それは同時に、少年のオスとしての誇りとプライドが地に落ちた瞬間でもあった。
「あーあ、お前さん床を汚しちまったなぁ。こりゃあ床を張り替えないといけねえなあ……悪いが勇者サマ、お代はきっちりいただくぜ」
酒場の主人が、顔を近づけて勇者に囁く。射精の快感にがくがくと脚を震わせる彼は、その言葉を聞いてか聞かずが、恍惚とした表情で虚空を見つめていた。
「大丈夫だぜ、勇者サマ。床のお掃除代は、俺たちが払ってやるよ。……その代わり、俺らと遊ぼうぜ?」
そんな彼の視界を覆うように、男たちがにじり寄る。ズボンの上からでも分かる男たちの怒張に、勇者はごくりと喉を鳴らす。まるで期待に高鳴るかのように、再び勃ち上がった幼茎がぴくりと震えた。

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というわけで久々の更新でした!ノリで SSまでつけちゃいました。えへへ。
オークにしこたまヤられ倒してなにもかもひん剥かれてお金稼ぎにパンツを売る勇者……よくないですか?僕はいいと思います(確たる意志)
この勇者くん度々登場してますが、魔王を討伐するために旅に出て旅先でエッチなことをされまくる勇者シリーズとしてシリーズ化したいなぁと思ったり。RPGだとネタが豊富だといいですね〜!いつかまとめたいな。。。
最近修行中でなかなか更新ができずすみません。一応描くには描いてるんですが、気に入らないのをボツにしまくってたらぜんぜん上げられるものが無くて……自分の理想とする画力に到達するにはまだまだ時間が掛かりそうですね。。
今回の勇者くんはそんな中では一番の出来でした。ただ2枚目はもうちょっとパースをちゃんとしたかったかな……って感じです。まだまだ顔が平面的になってしまっているので、精進します。

今回の2枚を描いたあと、こんな感じでいろんな角度から描く練習をしてました。やっぱ俯瞰が弱点だなぁと感じます。いやアオリも描けてないですけど。もちろん正面からも描けてないんですけど。練習あるのみです。
ちなみに↑の表情は全部「チンポを見せつけられたとき」を想定してます。
同じシチュエーションの割には表情のかき分けは上手くできた…かな?
あと、支援者様向けに何かできないかな〜と思ってお題箱を開けてみたりしました。ほんとはガレットプランの支援者様に向けてお便りで先行公開してたんですが、特にリクエスト無さそうだったので支援者様全体に向けて公開します!
https://odaibako.net/u/twel121
みてみたいシチュエーションとかあればお送りくださいませ〜。全てのリクエストに答える訳ではないこと、キャラクタのリクエストなどは受け付けていないことはご了承ください。
それでは今月もよろしくお願いします!
