捕食者レポート 捕食者が生まれるまでの話その4
夢だけど夢じゃなかった!? For translation p1 気が付くと私はどこかの町の路地裏にいた。 (ん~!だ、だず、け・・・て) 私のお腹の中から女性の声がする。誰かを呑み込んでいる最中のようだ。 何を言っているかはっきりと聞き取れないが助けを求めているに違いない。 だがそんなことは気にせず私は大きく口を開き女性を胃の中へと落とし込む。 スイカやブリで練習したことが功を奏した。胃袋は柔軟に広がり女性を受け入れていく。 p2 女性が中に入るほど胃袋が伸びていくのを感じる。 女性が脱出しようと私の胃壁を押している。 その行動が私を気持ちよくさせ呑み込むスピードを加速させるとも知らずに。 p3 っくんと音がする。女性は完全に胃の中におさまったようだ。 さすが人一人だ。私のお腹はブリを呑んだ時よりも大きく膨らみ地面に 接地するほど大きくなる。 「食べちゃった。私ついに人間を・・・食べちゃったぁ」 p4 あまりの快感に何度もイってしまう。人間を呑み込んだときの快感は 魚やスイカと比較にならない。 「お!人間ってこんなにおいしかったんだ」 しかし、何度もイきまくったせいかイったことで冷静になったせいか・・・ 私は気づいてしまう。 「もしかして、これって・・・夢」 夢の中で夢だと気づいてしまうやつだ。 「そうだよねぇ・・・都合よすぎるし・・・・がっかりしちゃった」 夢だと気づくと急に現実世界に引き戻されてしまう。 人間を捕食するチャンスなんて滅多にあるもんじゃないのだ。 p5 その時丁度スマホに着信が入り、私は完全に目を覚ます。 相手は友人の沙代里だ。 「あーいい夢だったのにぃ」 だが私はこの時知らなかった。 この夢がただの夢ではなかったことを・・・





