イケ!!オカ研第二話『丸鋸マンの恐怖』~導入編~
青春の舞台、ワルハラ学園の一室で、風間イズナは漫研の部員たちと共に人気漫画『丸鋸マン』の話題で盛り上がっていました。
イズナ「でさぁ~、やっぱり第一部のゲンジとハルくんの関係が尊いんだよね~、でも第二部で自炊してるゲンジの作ってる夕飯のレシピがハルくんから教わったものと思うとすごい時空を超えた尊みを感じるんだよね~」
漫研の部長であるイズナは丸鋸マンの熱狂的なファンであり、部員達に自分の丸鋸マン愛を早口でまくし立てていました。
イズナ「18歳になった事だし、今年のコミケは成人向けBLのハルくん本で絶対サークル参加してやるんだからね!!」
いずれ、自らも丸鋸マンのBL同人誌を描いてコミケに出展したいという野心を秘めていたのです。
ある日、イズナは部室内の本棚で偶然に古い同人誌を見つけてしまいます。
イズナ「ウソ…こんなエンボス紙にモノクロ印刷の表紙なんて今時見かけない古臭い同人誌になんでこんな絵が…!?」
何という事でしょう、PP加工もされていない古びたB5の表紙には
最新漫画である『丸鋸マン』の主人公ゲンジとイズナの最推しのハルくんの姿が描かれていたのです。
好奇心を抑えきれず、つい同人誌を読み進めてしまいます。
その内容は丸鋸マンの二次創作BL漫画で、イズナの理想通りの展開と圧倒的な画力に加えエロシーンのなんと過激で官能的な事…
イズナは恍惚としてしまい、その後、何度もその本を読んでしまう自分に気づき、自分自身に戸惑っていました。
その結果、本の悪霊に憑依されてしまいます。
その同人誌は呪いのBL同人誌と呼ばれ、読んだ者の理想通りのBL漫画が描かれているという呪物であり
ワルハラ学園七不思議のひとつなのです。
執筆途中で自殺した腐女子の悪霊が憑いているとの噂でした。
悪霊の影響で、イズナは自分でも理解できないほどの興奮と恍惚に包まれ、丸鋸を使ったエロ描写に夢中になってしまいました。
そのうち、男子生徒同士を実際に交尾させたいという衝動に取り憑かれたのです。
そして、夜の闇に包まれた学校に、悪霊に操られた丸鋸イズナが現れ
学校に居残っていた男子二人が翌朝無惨な姿で発見されるという事件が起こってしまうのです。
事件を解決すべく、島田君と白銀先輩は夜の学校に残っていましたが、彼らも丸鋸イズナの襲撃の対象となってしまうのでした。
二人は彼女の恐ろしい姿に遭遇し、恐怖に心を震わせながら逃げ惑います。
しかし、そのうち追い詰められ二人は死を覚悟しました…その時!!
お玉「こんな七不思議の一つ目で死なれてもつまらんし…わらわが手助けしてやるかのぅ」
見るに見かねたお玉様がまた再び白銀先輩に憑依して戦ってくれたのです。
そして、お玉様の手助けでイズナ先輩を無力化し、拘束することに成功したのでした。
お玉様は語ります。
憑りつかれた女には『陽』の気、男の精によって体から追い出すことが出来る
つまり、島田君には憑依された者との性交によって憑依した霊を除去できるということを…
(エロパートにつづく…)

