【レイヤー構成データ配布】仮塗工程についてまとめてみた。【2023年7月更新版】
「線画工程」と「描きこみ工程」の間に行っている「仮塗工程」について記事にまとめます。
■【前置き】仮塗工程を踏むメリットについて
「線画工程からそのまま描きこみ工程に移れば工程が少なくていいじゃないか」と思う人もいると思います。
しかし、私はこの工程は必ず必要だと思っています。
理由は下記の二つです。
メリット①:光の形と影の色を全体的に決めておくことで仕上がり時
各配色同士のバランスが良くなる
メリット②:早めに完成に近い形を把握できることでモチベーションの低下を防ぐ
上記の二つのメリットがある「仮塗工程」について以下から解説していきます。
▼仮塗工程の一連の流れ
▼仮塗工程レイヤー構成データ(clipstudio用ファイル)
動画では作業が早すぎると思うので、以下から各作業工程について解説していきます。
①線画+配色状態

線画に配色を行った状態です。ここから仮塗作業を開始します。
②影色と光源の仮設定

仮塗作業の内容は上図の作業で7割くらい完了です。
影色の色合いは暖色部分と寒色部分で色を大まかに変えています。
(実際の色数値は配布データから参照してください。)
この工程で線画から完成図にぐっと近づいたように見えます。
▼仮設定時のレイヤー構成図

線画と配色フォルダにハードライト属性にしたフォルダをクリッピングしています。
③影色の分配

前工程で完成図を意識できたので、この工程からは描きこみを行うための
下準備(レイヤー操作)です。
仮設定で作ったハードライトフォルダを光源の表示をOFFにして各配色レイヤーに統合していきます。
各配色に影色を統合するのは大変なのでオートアクションを使用しています。
▼影色統合用オートアクション
「コピーしたレイヤーを選択レイヤーに統合する」という動作を連打できるように作っているので配色レイヤーの数に応じてアクションを使い分けてください。
④光源の分配

次は光源を各配色レイヤーにクリッピングしていきます。
この時光源レイヤーは「通常」属性のままクリッピングします。
この時点ではハードライト属性で使っていた色のままクリッピングしているので光の当たる箇所がくすんで見えます。
⑤光源の色調整と形状調整

各配色によって光源の色と調整、シチュエーションによって光源の形を調整して
仮塗作業は完了です。
今回のイラストでは光を強めに感じてほしかったので光源の色は明るめにしました。
また、「浜辺の木の下」というシチュエーションなので、木漏れ日を感じられるような光源の形を目指しました。
「配色によって光部分をどのような色にしたら自然に見えるか」や「シチュエーションによってどのような光源の形にするか」はイラストによってすごく変わってきてしまうので、詳しくは割愛します。
「よく使うシチュエーションや配色」として別記事にまとめようと考えています。
■まとめ
今回は仮塗工程について記事を更新しました。
前回の記事から変わっている箇所は主に③以降の工程です。影色と光源の分配を別に行うようになっています。(影色と光源をまとめて分配を行うと、分配後の色の調整が難しい上に、その後の描きこみ作業がやりづらかったことが変更の要因です。)
各配色に影や光源を分配する作業は面倒くさいと思いますが、オートアクションデータも配布しているので役立ててもらえると嬉しいです。
(簡単なアクションなのでご自身で改良してみるともっと効率化できるかもです。)
この記事は以上です。ここまで読んでくれてありがとうございました!
■あとがき
この記事を読んでわからなかったことや、普段絵を描いていて疑問に思っていることなどあればコメント欄に書き込んでもらえると嬉しいです。
