第1空挺団取材
先日11日に千葉県習志野駐屯地にある陸上自衛隊第1空挺団の取材に行ってきました。その体験をメモとしてまとめてみました。
尚、写真公開は今回制限があるためポンチ絵をしたためました。
第1空挺団は陸上自衛隊で唯一の落下傘部隊です。
取材一行は出版やアニメ制作、イラストレーターや漫画家など何かしら画作りに携わるメンバーで構成され、それぞれの制作に活かそうという趣旨で参加した人たちです。
まずは空挺団や空挺降下について基本的なレクチャーを受けます。
絵を描く上での資料では見たことがあるあれこれですが、実際に見て触って装備するとわかることも多々あります。
輸送機からの降下のプロセスなんかは映画などで見かけることもありますが、その所作にどういった意味があるのか?など細かく教えてもらいました。
また、降下中にどういった操作を行うのか、着地はどのように行うのかなど、初めて知る話も多かったです。
一見すると簡単にできそうな気がする人もいるかもしれません。後述しますが実際の降下では緊張で気持ちが上がってしまい不手際が生じたりします。なので一連の動作は体が勝手に動くように何度も練習を重ねます。
レクチャー後は場所を演習場に移して「令和8年降下訓練始め」の予行演習を見学しました。
ニュースでも報じられることもありますが、空挺団の新年恒例行事です。
侵攻してくる敵に対して接触、阻止、撃退と一連のプロセスをまとめて一覧できる展示演習です。
参加したヘリコプターは木更津からやってきたものです。
今回、みこやん自身の最大の目的だった空挺降下をしっかりと見ることが出来ました。
輸送機の轟音が過ぎ去ったあとに野原に音もなく落下傘が降りてくる様子は、いままで仕事で描いたり演出したフィクションの空挺降下との答え合わせの瞬間でした。
ところでこの習志野演習場は空挺降下の訓練を行うには非常に手狭で、輸送機から降下する人員は20名が限界とのことでした。それ以上多いと周辺の市街地に降下してしまうからです。米軍の大型輸送機から行う200名くらいの降下ではおよそ10kmにも及ぶ範囲に落下傘がばらまかれるそうなので、大人数での降下にはかなり広いエリアが必要になります。
と、初めての空挺降下を見学して感動に浸っていましたが、今度は体験の時間です。
まずは高さ80mの空挺降下訓練塔です。
高い場所はあまり得意ではないのですが、高度80mまで釣り上げられるという非現実的な体験に恐怖はあまり感じず、なんか不思議な感覚でした。
なんか麻痺してただけかもしれませんが・・・。
ちなにみ塔の頂上のアームには吹き流しがついており、真横にたなびくと風速10m/s以上ということになり、訓練は中止します。
実際の落下傘降下でも風速10m以上は危険で、降下中の落下傘の制御はもはや腕力で行えず、非常に高い速度で地上に叩きつけられることになるそうです。
そして空挺部隊といえばよく取り上げられるこの施設。跳出塔です。
扉から飛び出すまでの簡単な段取りを習うのですが、階段を登り最上階まで到着したあたりで頭の中がアワアワしてきます。とりあえずわけがわからないまま飛び降りました。事前の地上訓練の重要性を痛感しました。(終わったあとでですが)
映画『遠すぎた橋』では主観のカットに切り替わるこの飛び出す瞬間ですが、たしかに緊張感は最高です。
落下してハーネスのテンションがかかる瞬間には思わず声が出るくらいの衝撃があります。実際は240km/hで飛ぶ輸送機から重量装備を抱えての落下ですから、さらに激しい衝撃です。
アテンドしてくださった元空挺団の中隊長さんの初降下の思い出は「股のハーネスが擦れて痛かった」だそうです。
ふだんはデスクワークで運動不足が服を着て歩いているような見学一行ですから、降下塔と跳出塔でいい感じにヨレヨレです。
そして最後の見学は徒手格闘訓練です。
スポーツの競技格闘とは違い、声援も気合を入れる声もなく、ただ打撃と締め上げの音が重く響く空間です。一本取って判定、というものでもないのでお互い睨み合ってジリジリするシーンはなく、常に相手を最速で無力化する行動をとります。
見学したのは柔道の乱取りのように一人が様々な想定状況でどのように対処を行うか、という訓練です。
おもわず息を止めて見入ってしまう動きでした。
徒手格闘の説明を担当されたのは空挺団の格闘教官の方で、一見すると飄々した雰囲気の方でした。
が!軽やかに歩く時も正中線はブレず、優しげな顔に反してヤバい感じはひしひしと受けました。胸にはちょっと見ない並びの各種技能章がついており、街で決して喧嘩を売ってはならない人だなと思いました。
という感じの駆け足ながら盛りだくさんの内容の見学をしてきました。
先述した「令和8年降下訓練始め」は来年1月11日に実施されます。
ご興味があるかたは見学されるといいと思います。
詳しくは第1空挺団ツイッターアカウント(@jgsdf_1stAbnB)をチェックです。
おまけの余談
習志野駐屯地を守る警備犬がいるのですが、わんこにも階級も付与されているそうです。
しかも陸曹クラスだそうで、若い隊員よりも階級が上のわんこなんだそうです。
※やや記憶曖昧なところや間違いもあるかもですが(n‘∀‘)ηそこんとよろしく。
