わるいうさぎせびりちゃん。

平素は格別のご厚誼を賜り厚くお礼申し上げます。



会社からの帰り道、うさ耳セーラーの少女がいた。





なにやらリュックの下がふくらんでいる。

少女は言った。

もっともふもふにしたいから諭吉さんを鞄に入れてくれと。


確かにうさぎはもふもふしていたほうが良い。

諭吉を鞄に入れて上げた。





どういう原理だろう。

少女のリュックに諭吉を詰め込むごとに、スカートの下の物体がふくらんでいく。

やがて姿を見せたそれは、うさぎのしっぽだった。


もふもふだった。

もふもふであればあるほど良い。

もっと諭吉を詰め込む。





さらにもふもふになっていくしっぽ。

心なしか少女の顔が歪んでいるように見える。

もふもふが嬉しくてしかたがないのだろう。

もっと詰めてあげなければ・・・



もっと・・・もっと・・・!





ダッ!!!


少女は突然走り出しその場を去ってしまった。

これぞ、脱兎のごとく・・・というわけか。

うまいこと言ったというドヤ顔を浮かべ、失った諭吉を思い、少女のうさぎしっぽとピンクの縞々を想いながら、再び帰路についたのであった。



それではまたお会いできる日までごきげんよう。







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