同人制作日誌04
記事が予想以上に長くなったので背景とキャラ塗りで記事を分けることにしました。
今回は後半・背景編になります。
※実際にはキャラ塗りと並行して背景を塗ってますし、作業の順番もこの通りではありませんが、そのまま文章にするととんでもないことになるので一部を除いてレイヤーの下側から順番に説明しています。
全体のレイヤー構成

今回は、パレットカラーが青の部分の作業工程になります。


■A写真配置
今回はこの3枚の写真を背景として使用します。

キャラの後ろに配置する写真1枚とキャラの前に重ねて配置する写真2枚です。
キャラの前に配置する写真は桜の部分だけ使用したいので、それ以外の部分を切り取ります。

切り取る部分がわかりやすいように、切り取る写真の下に彩度高めの色で塗りつぶしたレイヤーを置き、マスクでブラシや選択ツール等で消していきます。
背景の作業でこの作業が一番時間がかかりました。
2枚とも切り抜いたら、次はキャラクターの後ろに配置する写真を配置します。

今回は少し傾けたかったので回転しています。
回転したため、写真がたりない部分があります。また、写真には必要のないボールや人が写っています。これらを修正していきます。
修正するにはコピースタンプツールを使います。
修正したい部分の近くの地面あたりでAltを押しながらペンでタッチ、そして消したいところをペンでなぞるとAltで押されたあたりの芝生がコピーされてうまく修正ができます。

コピースタンプで修正したものは全体画像はこちら。ボールなど必要のないもの削除、足りない地面部分を追加しました。

キャラ後ろの写真配置が終わったので、次はキャラ前の桜を配置します。
キャラレイヤーの上に白で塗りつぶしたレイヤーを作り不透明度を下げ、その上に桜を配置します。

白いレイヤーを置くのは手前に配置する桜が見えやすいようにするためです。
キャラ前配置の桜は計5つ、一部を除きそれぞれレイヤーを分けています。(わかりやすく説明用に色分けしています。青い部分はカメラからほぼ同じ距離かつ重ならないので左右統合しています。)

■Bスマートスムージング
配置が終わったら、写真らしさをなくすため加工します。
キャラ後ろに配置した写真、キャラ前に配置した桜の写真すべてに、
編集→スマートスムージングを実行します。強度は今回は中くらいをメインにしました。画像によって強度を使い分けたり複数回実行しました。

↑(左:実行前 右:実行後)

↑アップでの画像

↑縮小してみた画像
写真の画像サイズが小さい場合はスマートスムージングをかけただけで結構写真らしさがなくなりますが、今回の場合写真の画像サイズが大きいので縮小してみるとまだ写真らしさは出てしまいます。
■Cぼかし
次にBで作成したキャラ後ろ配置の写真にぼかしをかけていきます。奥になるほどぼかし具合が大きくなるようにぼかし方が違う写真を2枚作ります。
まず、キャラ後ろ配置写真を2枚コピーし、元の写真レイヤー上に一枚はぼかし具合が小さいものをつくります。ぼかし→ガウスぼかしでぼかしていきます。

そして、マスクで青い部分をぼんやりと消していきます。

次に、ぼかし小レイヤー上にもう一枚はぼかし具合が大きいものを作ります。こちらもガウスぼかしでぼかし小よりは大きい数値でぼかしていきます。

そして、マスクで青い部分をぼんやりと消していきます。

これで、カメラ手前側ははっきりと、奥はぼんやりとした背景ができます。
■D地面の色
写真らしさをなくすために写真の色の情報量を減らしたいと思います。まずは影の色の情報量を減らしていきます。
Cで作ったレイヤーの上に新規レイヤーを作り、濃い緑系の色で色を塗っていきます。奥に向かって少し緑の色が明るくなるようにしています。

このレイヤーの合成モードを比較(明)にするとこんなかんじになります。

アップで見るとこんなかんじ。

影色の情報量が減りました。
■E全体の色味変更
次に、全体の色味を変えていきます。
ピンクと緑系(青寄り)のイメージのイラストなので、桜のあたりはピンク、影は青緑になるようにしていきます。
Dレイヤーの上にグラデーションマップを作成します。レイヤー→新規色調補正レイヤー→グラデーションマップを選び、

グラデーションマップをこんな感じの色にします。
左側が暗い色に反映される色(緑系)、右側が明るい色に反映される色(ピンク系)になります。
グラデーションマップのレイヤーをオーバーレイにしたところちょうどいい感じな色になりました。

↑(左:グラデーションマップなし 右:グラデーションマップあり)

↑全体だとこんな感じです。
■F地面の色味変更
地面や桜の影部分をもう少し緑っぽくしていきます。
Eのグラデーションマップの上に新規レイヤーを作り、ブラシでこんな感じで塗っていきます。

このレイヤーをオーバーレイで表示すると、

こんな感じになります。

↑(左:塗り前 右:塗り後)
■G桜の色味変更
桜をもう少しピンクにしたかったので、Fレイヤーの上に新規レイヤーを作りブラシで桜部分を塗っていきます。

基本はエアブラシでぼわっと塗っていますが、一部分は青く囲ってる部分のようにペンタッチを残しています。

このレイヤーをオーバーレイで表示すると、

こんな感じになります。

↑(左:塗り前 右:塗り後)
■H桜部分に水色
桜部分がピンクだけで味気ないので、ポイントとして一部を水色でちょんちょんと塗ります。
Gレイヤーの上に新規レイヤーを作り、塗っていきます。

通常表示

↑合成モードをスクリーンにします。
■I地面の光部分の色味変更
地面の光が当たっている部分をピンク色にしたいと思います。
Hレイヤーの上に新規レイヤーを作ります。
次に、地面の光が当たっている部分の選択範囲を取ります。
選択範囲→色域選択 今回は色の許容誤差 を20にし、光が当たってる部分を選択します。

選択出来たら、ピンク系の色で塗りつぶします。

塗りつぶしたら、ガウスぼかしをかけていきます。


奥の桜の部分にもピンク色が塗られてしまっているので、これはマスクで消していきます。

レイヤーを加算(発光)にします。

地面の光部分の色味が変わりました。
■J右上に光
光源のあるほうの色を飛ばしていきます。
Iレイヤーの上に新規レイヤーを作ります。
右上にぼんやりとエアブラシで水色で塗り、スクリーン表示にします。

■K影色を明るく
影色を少し明るくしたくなったので、Jレイヤーの上に水色に塗りつぶした加算レイヤーを作り、明るくしたくないところはマスクで消して表示します。

■L奥側を明るく
奥側をもう少し明るくしたくなったので、Kレイヤーの上にまた水色に塗りつぶした加算レイヤーを作り、明るくしたくないところはマスクで消して表示します。

■M手前側の地面を明るく
画面手前側の地面の光部分に赤みを足しつつ明るくしていきます。
Lレイヤーの上に新規レイヤー作ります。
エアブラシで光が当たる部分をピンク系の色で塗っていきます。

今回に限らずですが作業途中で手前の桜を表示して作業をすることもあるので、その時は手前の桜で隠れる部分は塗っていないときもあります。
覆い焼き(発光)で表示するとこんな感じ。

■N奥側の地面を明るく
奥側の地面の光部分にも明るさと赤みを足したいので、Mレイヤーの上に新規レイヤーを作ります。
エアブラシでピンク系の色でぼわっと塗っていきます。

スクリーンで表示するとこんな感じ。

■O地面に花びら追加
地面に花びらを追加していきます。
FとEのレイヤーの間に新規レイヤーを作成します。
花びらのブラシで(素材で無料DLしたもの)ほぼ白で描いていきます。

これを複製し、ひとつはガウスぼかしをかけます。

アップでみたもの

カメラに近い部分はぼけてないものを表示し、奥側はぼけているものだけを表示するようそれぞれマスクで消していきます。

これだと、奥の部分の花びらが白く浮いてるので、花びらレイヤー2枚をフォルダー(通常)に入れ、フォルダーの上に新規レイヤーを作り、クリッピングします。
そして、そのレイヤーに濃い緑で白く浮いている花びら部分に塗っていきます。

■P全体ぼかし
AからOまでのレイヤーを選んだ状態で、レイヤーをコピーし、コピーしたレイヤーたちを結合します。
結合したレイヤーをコピーします。
これらは、Nレイヤーの上にある状態にします。
一枚は軽くガウスぼかしをかけ、

もう一枚は強めにガウスぼかしをかけます。

奥側は大きいぼかしのレイヤーを表示し、中間は小さいぼかしを表示するようにマスクでそれぞれ不必要な部分を消していきます
キャラ後ろの背景はこれで終わりです。
ここまでの工程が

このレイヤー部分になります。
■Q手前桜色味変更
キャラの手前の桜を表示します。

桜の写真の上にEと同じグラデーションマップを作りクリッピングし、オーバーレイで表示します。

■R手前桜に緑系の影
Qで作ったグラデーションマップの上に新規レイヤーを作り、クリッピングします。
濃い緑でブラシで塗っていきます。

このレイヤーをオーバーレイで表示します。

■S手前桜に水色に光
Rで作ったレイヤーの上に新規レイヤーを作ります。水色で花びらの一部分を塗っていきます。
なんとなくバランスがいいかなと思うポイントに塗ります。

このレイヤーをスクリーンで表示します。

■Tぼかし
QからLで使用したレイヤーをそれぞれパーツごと統合し、ガウスぼかしをかけていきます。
手前側は大きくぼけるように、中間は少し、奥は中間より大きくぼかしていきます。

■U一部分を色味変更
ぼかした桜レイヤーの上に新規レイヤーを作り、クリッピングします。明るくしたいところをピンクや水色のブラシで塗り、スクリーンや加算などを使い色味を変えていきます。

■V舞う花びら追加
キャラクターと手前桜の間に新規レイヤーを作ります。
そのレイヤーに花びらを白っぽい色でブラシで描いていきます。(地面の花びらで使用したブラシと同じもの)

これをコピーし、コピーしたものは濃いピンクで塗り、フィルター→ぼかし→移動ぼかし で右斜めに移動しているようにぼかしをかけます。

白っぽい花びらレイヤーは通常表示のままにし、そのレイヤーの上にぼかした濃いピンクの花びらを加算(発光)で表示します。

これで、キャラ手前の背景は完成です。
Qからの作業したレイヤーはこちらです。

作業工程は以上です(@ω@)ノ
実際にはスクリーンやオーバーレイで色味を変えるときは、通常モードでブラシで描いて合成モードを変更するより、先に合成モードを変更してから描くことが多いです。
また、合成モードや色は塗っている間にちょくちょく変更するし、レイヤーの位置関係も変更することも多いです。
記事では説明用のためにそういう部分は省いています。
写真を加工する際はスマートスムージングとぼかし、色味を変えるだけでだいぶイラストっぽくなると思います。
ブラシとかで手を加えたほうがよりイラストらしさは出ますが、手っ取り早くイラストっぽくしたい場合はこの3つをしておけばいいかな~と。
今回は写真を高解像度のまま使用したため、スマートスムージングだけでは微妙だったので、次は一度解像度落としてから使ってみようかなと思います。
長い記事になりましたがここまで読んでくださった方はありがとうございます。
色々と説明を省いている部分がありわかりにくいとは思いますが、少しでも楽しんでいただければ嬉しいです。
