【作業工程】アニメ塗りにひと手間加える

依頼絵では基本一色のアニメ塗りだったので、限定公開用のイラストはグラデーションやハイライトなど少し加筆してみました。

今回はその加筆部分の工程を公開したいと思います。


まず、依頼絵を基本としたものに胸の上部と腰から足首にかけての縄を描き足し、このFANBOX用イラストに背景を制作。

それが下の絵になります。

背景はグレー系のべた塗りベースにテクスチャ2種類を透明度を変えたりしてあわせ、影のグラデーションをつけ、ペンで若干加筆しています。


ここから少しずつ手を加えていきます。


A.影に色を足す

1、床への脚の落ち影、グレー系のべた塗り乗算。

2、影にクリッピングした通常レイヤーで彩度の高い青系の色を入れる。入れる場所は影の境になってる外側の部分。

3、青色を入れたレイヤーの不透明度を調整する。


この手法はアニメ塗りに限らずやっているのですが、背景などに落ちている影にこういった色を足すとぐんと見栄えがよくなると思います。

昼だと青系の色、夕方は赤系の色など、光源となる光の色によって塗る色は変えていきます。

今回は壁上部にある窓からもれる外からの光(昼)をイメージし青系にしてみました。


B、顔周りの加筆

1、目、髪以外は一影だけ塗ってるアニメ塗り。

2、まつげの外側となる部分に赤めの茶色を足す。

3、頬に赤みを加える


これも、アニメ塗り以外でもよくやりますがまつげの外側部分は赤系の茶色を入れています。まつげの中も通常なら髪に近い濃い色を塗りますが今回はアニメ塗りベースなので外側だけ加筆しました。

ほほも軽く色を足しました。


C、髪の毛にグラデーション

1、影一色にハイライトの髪の毛。

2、髪上部と下部の毛先にグラデーションをかける。髪上部は上から下へグラデーション、毛先は毛先側から上に向かってグラデーションを。

色は水色で表示は今回はオーバーレイにしました。

3、顔周りの髪に濃いピンク系の肌色を塗りぼかす。


髪の毛はグラデーションで色を加えるだけで一気に違った雰囲気になったかな?

グラデーションの色は背景の光の色に合わせて違和感が出ないような色を選びました。

グラデーションのレイヤーは今回オーバーレイでしたがイラストによって加算やスクリーンなど変えています。

肌周りに肌色を塗るのは今回に限らずよくやってる手法です。毛先に軽さが出て好きです。


D、ハイライト

1、胸に小さく白いハイライトを加える。

2、ハイライトの下にレイヤーを作り、ベースより少し濃い目の肌色をハイライトを中心に少しはみだすように塗りぼかす。


最初、ハイライトだけ塗ってみたものの、あまり目立たないのでうっすらとハイライト周りを濃くし目立つようにしました。

アニメ塗りでよくある手法だと思うのですが、赤色系肌ぼかしにハイライトで太ももや胸、肩など塗られていますよね。

どれも赤色ぼかしが目立っていているのが多く、個人的に今回のイラストだと赤色が目立っているのは微妙かなと思い、今回は赤色系肌ぼかしの部分は目立たないように、ベースの肌より少し濃くするだけにしました。


E、服や肌にグラデーション

1、アニメ塗り一影の服。

2、かなり薄くオレンジ系の色でグラデーションをかける。

3、服のグラデーションをかける場所。肌も基本的には同じ感じ。


影とベースの間にレイヤーを作り、それぞれうすくグラデーションをかけました。

作品のよってはもっと濃くグラデーションをかけていいと思います。

かける場所は影の多いところから影の少ない部分へ、となるようにしています。

グラデーションの色はイラストによって変えますが、基本白系には影色とは別の色を塗ることが多いです。

色を選ぶ基準ですが、

よく、このように白い服には影色との境目に彩度の高い色を混ぜて塗ることが多いので、その色を基本として浮かないように調整したものを色として選びました。

ズボンなどのベースの色が濃いものは影色に近いちょっと彩度高くしたものを塗ります。

肌のグラデーションは影より薄めの色で彩度を少し高くしています。


F、線の色を変える

1、黒色の線。

2、線画レイヤーを乗算にし、上に紫ベースの濃いグレーで塗りつぶした通常レイヤーをクリッピング。

3、紫ベースの濃いグレーレイヤーの上に新規レイヤーを作りクリッピング。そのレイヤーに鎖骨部分と胸の谷間を茶系の色で塗る。


絵によっては一色一色パーツごとに線の色をかえることもあります。

肌のやわらかさが出る部分には肌の影に近い茶色で谷間を塗りやわらかさを出してみました。


G、背景に影を大きく入れる

1、ベースとなる背景。

2、黒に近いグレーで塗りつぶし、乗算にする。光源から遠いところはマスクでぼかしをかける。

3、影の境目部分に青系の色を入れる。


コントラストがあると絵が引き締まって見えるので、背景に影を入れてみました。

光源から遠いところは影もぼやけるのでマスクをつくり、消しゴムでふちの部分を消していきました。

青系の色を足すのは「A、影に色を足す」で説明した理由と同じです。


H、環境光、影を入れる

1、うっすらと下から上へグレーのグラデーションをかける。レイヤー合成モードは乗算。

2、上から下にかけて青系の色のグラデーションをかける。レイヤー合成モードはスクリーン。


背景となじませる感じで、一番上にレイヤーを作り、それぞれ影と光を入れてみました。


これで完成です。

これ以外にも方法はありますが、今回はキャラクターに2影を足さずに、グラデーションなどで加筆しました。

グラデーションを濃くするともっとイメージがガラッと変わると思います。

今回は依頼絵の塗りの雰囲気は変わらないようにしたかったので、服や肌のグラデーションはかなりうすく、のグラデーションをかけてるかわからない程度にしています。













AD
x
AD
x

相關作品