穴の向こう側②
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そう、それは今までにみたどんなチンコよりもデカい。太さも長さも段違いだ。壁の穴はそれなりにゆとりをもった大きさのはずなのに、太い竿で半分隠れてしまっている。血管が浮き出ている赤黒いそれはグロテスクで、自分の股の間にぶら下がっているそれと同じモノとは思えなかった。本当に、人間のモノじゃないみたいだ。 「ところで一つ提案があるんだけれど」 壁の向こう側から、楽しげな声が響いてくる。 「フェラだけじゃ寂しいし、お尻も使わせてくれない?ほら、ボクらはそっちが本業だからさ。使わせてくれたら、キミに『本物の悦び』を教えてあげるよ」 「てっめえ……ふざけんなッ!」 怒りを抑えきれず、オレは大声で怒鳴っていた。客を相手に口をきいたのはこれが初めてだ。 「さっきからワケわかんねえこと言いやがって……黙らねえとチンコ引きちぎるぞッ!!」 喉が枯れるくらいの大声で叫ぶ。何が尻を使わせろ、だ。そんなことを許せるわけがない。オレはホモじゃないし、そんなことに興味はない。ふざけやがって。 「まぁまぁ、そんなに怒らないで。ま、とりあえず仕事してよ」 こっちの怒りなんてまるで気にしない。ムカつきを収めることができないまま、便座にドカっと座り直す。いっそ噛み付いてやろうか。 ――そう思ったのに、目の前で勃起しているそれを見ると、急に怒りが萎んでしまう。 そり上がった亀頭が、我慢汁でぬるぬるとしている。見慣れているはずの光景に、オレは何故だか目が離せなかった。なんだか妙な気分だ。この甘ったるい匂いのせいだろうか。 さっさと終わらせよう。オレは身体を屈め、ふんぞり返っているチンコに顔を近づける。鼻にこびりつく甘い匂いが、更に強くなった。 「ん、む……」 舌先で軽く舐め回してから、一気に口の中に咥え込む。あまりの大きさに、口の中どころか喉の奥までチンコで埋まってしまう。息苦しさを感じながら、なんとか顔を動かして口の中のモノを扱く。

「へえ、中々上手いじゃん。その調子その調子」 オレがチンコをしゃぶってやると、壁の向こう相手は大抵、情けない声をあげる。それが結構快感だったりするのだが、、今回の相手は余裕たっぷりだん。オレはムキになって、舌先に力を込める。 「ん、ふ……ッ」 まずは舌をくるくると回し亀頭を舐め回してみた。だが、壁の向こうから反応はない。更に舌を伸ばして、竿をなぞるように舐めたり、カリ首をくすぐってみる。だが、これも効いている気配がない。チンポはガチガチに硬いのにぴくりとも反応しない。まるでオモチャを口に咥えてるみたいだ。ひょっとしてよく出来た偽物?なんて思ったけど、ガマン汁のしょっぱい味はリアルで、やっぱり本物だとしか思えなかった。 しばらくの間、なんとかしてイカせてやろうと頑張って舌を動かしたけれど、口の中の棒は相変わらずぴくりともしない。オレは半ばやけくそになって、口を窄めてチンコに吸い付いた。 「ん、むっ!、ん、んぶ、ぅう……!」 普段は人目を気にしてなるべく音が立たないようにしているけれど、もうヤケだった。舌先をめちゃくちゃに動かしながら、ちゅぱちゅぱと下品な音を立ててチンコに吸い付く。――これじゃあオレ、チンポ狂いの変態みたいだ。なんだか相手の術中に嵌っているようで悔しい。オレは別に金が欲しいだけで、ヤローのイチモツをしゃぶりたいわけじゃないのだ、決して。 だが、プライドを捨ててしゃぶりついても、結局壁から生えたそれは動じることはなかった。とろとろと我慢汁が溢れるばかりで、口の中はしょっぱい味でいっぱいになっていた。顎は疲れるし息苦しいし、おまけに何故だか頭がボーッとしてくる。こんな経験は初めてだ。 「む、ぁ、はっ、はぁ……」 顎の疲れに耐えかねて、オレはチンコを口から吐き出してしまった。苦しくなった息を整える。 「あれ、もう終わり?ボク、まだイってないんですけど」 ムカつく声が壁の向こうから響いた。飛び出した肉の棒は、相変わらずふてぶてしくそそり立っている。どうにかしてこのチンコをイかせてやりたい。――そう思いながら、オレはそれをじっと見つめた。 強く反り上がった竿に、剥けきって露わになっているカリ高の亀頭。浮かび上がる血管はすこし不気味だが、その分男らしくも見える。正直、同じ男として憧れてしまうくらいの、惚れ惚れするようなデカチンポだ。まじまじと見つめていると何故か胸がどきどきしてしまい、オレは慌てて顔を反らす。 このまま口でしたとしても、オレのテクではイかせられないだろう。けれど、金を貰ってしまった以上手を使ってイかせるのはルール違反だ。どうすればいいんだ――そんなことを考えて、オレは壁の向こうのそいつが、ついさっき言っていた台詞を思い出した。 さすがにそれはダメだろう――と思ったのだが、一度思いついてしまうと考えが離れない。現状では、解決策はそれしかないように思えてしまう。しかし、それをしてしまっては、越えてはならない一線を越えてしまうようにも思えた。 「ねえ、早く続きしてよ。このまんまじゃ萎えちゃうんですけど。‥…といってもキミのフェラじゃあ、いつまで経ってもイけないだろうけどね?」 迷うオレを突き放すように、上から声が降り注ぐ。やはり方法はこれしかない。オレは噛み締めていた唇を開いた。
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連載2日目です!さあさあ雲行きが怪しくなってきました。果たして彼は尊厳を守ることができるのか?!
