怪盗ユイカ参上11話⑨
コツコツ
二人は部屋を後にした。
アサミ「ここだけの話...。この前有名な怪盗団が侵入してきたの。」
ユイカ「へ...へぇ。怪盗団...最近多いわね。」
アサミ「そう...それでね。撃退って言ってるんだけど、本当は…。」
ユイカ「...本当は…?って?ゴク。。。」
アサミ「クスクス...あなたもアレ盗んでみたらわかるかも。」
ユイカ「...えっ?」
アサミ「なんてね...。じゃねっしっかり仕事なさい?」
ユイカ「...。」
『例の動画の女...。思ったより少女ね。悪いけど、こんなお子様警備じゃ、獲れって言ってるようなものよ。』
『ジェシカも良くこんなもの狙うわね...。』
----
数日が経って…。
タン
月が陰り普段より暗い夜、とある建物の屋上に立つ女。
ユイカ「ふぅ…ニュース見る限り、ジェシカの奴はまだね。」
「あいつより、先に奪ってやるわ。フフフ。」
カチャ…。
屋上の入り口から侵入。
暗闇の廊下を駆け抜ける。
所々にあるカメラを警戒し、ワイヤーを駆使し、高速で通りぬけた。
ユイカ「警備も反応無し、寝てるのかしら?楽勝ね。」
あっという間にターゲットの間の前にたどり着く。
パネルを操作すると、入り口が開いた。
ユイカ「あの娘、私の前で開け方教えてくれるなんてね。これは罠かしら?」
「でも…。」
コツコツ
中に入りターゲットの前に立つ。
ユイカは腰ひもの中からゴーグルを取り出した。
覗くと、赤外線センサーのラインが見える。
ユイカ「へぇ、これじゃ手も足も出ないってわけ。」
センサーは侵入者とガラスケースに収められたターゲットを遮るように格子状に張り巡らされる。
人が入るほどの隙間は無い。
ユイカ「触れたら、入り口がガチャンっ!閉じ込められてゲームオーバーってわけか。」
