単行本作業進捗㊗と単行本パッケージについてのコラム
なかなか更新できずにすいません…。
▼ようやく単行本作業が一段落しまして発売日も決定しました。
9/27発売です!?
上下巻合わせて20ページ描き下ろしがあります。
数百ページの修正作業で結構また精神が削られたので今月はお休み頂きつつ…
秋ごろまでぼちぼちやっていこうかと思います。
▼描いた本人にしかわからないレベルの修正だったり
▼エンディングも一部描き下ろしを加えました。ロケ地笑
商業単行本のパッケージについてのコラム
エロい絵を描けよ!とお叱り受けそうですが、修正作業でメンタルが擦り減ってまして…回復するまでもう少しお待ち下さい?♂
単行本のデザインが決まっていく過程をお伝えする機会も中々ないので忘備録を兼ねて書き連ねます。
※あんまりおもしろくないです。
▼パッケージが決まらない。
上部にあるイメージは自分で作ったカバーデザインのざっくりとした大ラフで恐縮なのですが…
多分作家側からここまで作り込んでプレゼンするのは相当稀かと思われます。
いたらすいません。
稀に同人誌の装丁でセンスの塊みたいな作家さんもいますが、
漫画家はデザイナーとしてお仕事を引き受けてる訳では決して無いので
無給でここまでやる人は中々いないんじゃないかなあ…。
パッケージが完成するまでの工程は
・作家と担当で軽く方向性の打ち合わせ
・作家が表紙絵を担当に納品して
・担当からデザイナーさんに伝えて
・ラフが上がってきて作家が初めてデザインを目にする
・デザイン決定~印刷所へ
みたいな流れが主流なんじゃないでしょうか。
この辺り会社によって違うと思います。
成人向けではなかなか見ませんが、一般誌なんかだと外部のデザイナーさんを雇って拘った装丁にすることも珍しくないですよね。
とか言いつつ成人向けで特殊印刷を使用したパッケージは余程売れる事が確約されたタイトルでない限りありえないと思いますが…。
特殊装丁について
かくいう自分も何年もスマホで本を読んでいる者なのでまるで説得力皆無なのですが。
書店で何列もドカンと平積みされる様な本は箔押ししてたり特殊な紙を使っていたりするのでリアル書店に行った際には売れ筋の本の装丁を気にしてみると面白くておすすめです。(装丁ヲタク)
特殊装丁というのは単行本に掛けられる予算やら作家の持つ人気やら「数字」という世知辛い問題が関係するのですが…。
同人業は作家の自己責任で済まされるので赤字でも気楽なものですが、
商業単行本は企業が商売としてやっていることなので常にローリスク・ローコストを狙っていかなければなりません。
各社こぞって限られた時間と予算で目一杯良いものを作ろうと奮闘している訳ですね。
勿論いい作品あってのものですが。
…精進します。
個人的に特殊装丁に憧れみたいなものがあって
紙の同人誌で色々チャレンジしてみてはいるものの、本職の方のセンスにはまるで及びません。
男性向けの紙の本で何度か使用しているホログラムなんかもわかりやすいですが、
例えばわんわんお義父さんシリーズの紙の本では全作ファンタスブラックという特殊紙の「裏側」にカラー印刷した上でPP加工をしていました。
写真がぱっと出せ無くて申し訳ないのですが…絵の描かれている表紙1をめくったら光沢のある真っ黒な面が出てくるといった仕様です。
やっぱりね内容がね。ダークなので…。
▼宮田君本ではシルバーの特殊インキを使いました。というか発想が貧困。
そして今回の商業単行本ですが、
やはりこの義父シリーズは個人的にメンタル的な苦楽を共にしてきたシリーズなだけあってめちゃめちゃ思い入れがあり
「口頭だけではおそらく言いたいことが伝わらない!!」
と危惧したので上記の大ラフを作成するに至りました。
デザインの方向性としては「サブカル臭のするパッケージ」を希望しています。
少前作の「わんわんお父さん~」の際はこの程度のラフで先方に伝えました。
▼誤字脱字がひどい。
打合せ当初、担当に「蛍光イエローを使用して欲しいです」と伝えました。
が、実際は単行本全面に蛍光イエローは何だか安っぽかったので使用していません。
下巻だけ蛍光オレンジを使っています。
▼実際のデザイン完成版。
ほぼイメージ通りのものに仕上げて下さった様に思います。
今回は個人的にサブカル系統が得意なデザイナーさんを外部から雇う予定
…だったのですが、
人気のデザイナーは3ヶ月まで予定が埋まっており
「どの業界も人気者は抑えるのが大変だぜ」
ということで少し残念な出だしから始まりました。
何回も言いますが通常作家側からこういう事はしないと思います。
もう本当に自費でお願いするつもりでした。
スケジュールの問題だからお金でどうにでもなる問題ではないし、
更に成人向けの商用デザインが出来る方は希少なので探すのも一苦労です。
そんな訳で今回はキルタイムのインハウスデザイナー(おそらく)がこの業務を担ってくださっているのですが、何だかんだで9月末発売なのでパッケージ実はまだ完成していません。
絶賛やり取りの最中です。
デザインというのは視覚的な効果だけでなく我々の心と暮らしを豊かにしてくれるものだと思っていまして、素人の想像力を超えてくるものを提示してくれるデザイナーという仕事は本当に素晴らしい職業だなと感じています。
単行本という形に残ってしまうものだからこそこだわってしまいますね。
犬義父単行本のおパッケージが今後どうなっていくのかは自分でも楽しみであります。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
