久遠真人が小説を執筆するまでの流れ
いろいろと小説の書き方をお見かけしますが、自分が小説を書き始めた頃は、どうしていたのかを思い出しながら記してみたメモです。
最近は三人称でリクエストの執筆がメインになってきて少しずつ変わってきていますが、話の組み方の大筋はこのままです。
暇つぶしの読み物にでもなれば幸いです。
①その作品で書きたいものを決める。
見せたいシーンや、感じさせたい感情(感覚)など、何の為に書くか1つ決める
【A】『コレクター』 マーメイド拘束という水槽で飼われている女性を出したい
【B】『月下の略奪ゲーム』凌辱モノと思わせて、実は違うという読み手の意表をつきたい(凌辱モノだと思ったら、実は純愛モノ?)
【C】『虚影なる正義』 見ている凌辱映像が実は知り合いの女性のもの(NTRモノ?)似たようなモノをすでに書いているので差別化が必要
②①で決めたモノをメインの見せ場(物語の軸)とするにあたり、どう演出するか検討する
これによって大まかな話の方向性が見えてくる。
【A】『コレクター』 水槽で飼われている少女の姿をインパクトあるように演出したい。
⇒水槽のシーンをメインとして、それを見つける過程をみせる
⇒道中の緊張感を高めて、不安を煽るような演出が望ましい
【B】『月下の略奪ゲーム』実は〇〇を際立たせるため、最初のシーンは真逆の光景でインパクトを与える。
⇒回想という形で、ヒロインとの関係や彼女への感情を書いていく
⇒理想的なのは、それに読み手が少しでも同情や同意を覚えてくれるのが望ましい
【C】『虚影なる正義』 横で一緒にみている友人が映像の本人であるを加える。これによって、以前に書いた品との差別化をはかる。
⇒違和感を覚えて、徐々に不安な気持ちになっていく主人公を演出するのが望ましい。
③②できまった主軸を活かすための舞台を考える。
「なぜ、その状況なのか?」「主人公の立場と行動理由は?」さまざまな「なぜ?」を埋めて無理のないように物語の形を整えていく。
この「なぜ?」をパズルのピースを埋めて、物語に必要な情報を揃えます。
短編であるなら登場人物は無駄に増やさず、読み手に提示する情報も極力絞る方が読みやすく、テンポもよくなります。
【A】『コレクター』 行方不明の少女を探索⇒主人公は探偵(人探し屋)
人魚⇒水を連想させる⇒シンクロナイトスイミングの選手
大きな水槽を維持管理できる犯人⇒裕福な人物⇒意外性と登場人物の少なさ、警察が見つけられない理由から、身内の人物とする
【B】『月下の略奪ゲーム』
凌辱行為をしかねない主人公⇒不良少年
主人公が好意をもつ女性⇒身近な存在⇒年上の家庭教師
主人公に対して同情できる要素⇒不幸な生い立ち、勝手に張られる不良のレッテル
ヒロインに好意ををもつ理由⇒人並みに接してくれた優しさに救われる
凌辱行為に走る理由⇒大事に思っていた存在が遠のいてしまう⇒結婚により他の男のものとなる⇒略奪愛、ただし、自分の行為が悪だと理解はしている
【C】『虚影なる正義』 一緒に映像をみている理由⇒洗脳済み、ミイラ取りがミイラな状態⇒主人公は実は女性
同性だが信頼する関係⇒親友、腐れ縁
友人だけの単独行動する理由⇒役割分担、犯罪に関わる⇒作家(内向的)と編集者(行動派)⇒対照的な性格の二人
上記以外にも、キャラクターを立たせるシーン(格闘キャラなら軽い戦闘など)や(性格のわかる)セリフを加えるなどすると、よりお話が膨らみます。
その辺りのボリュームは物語全体のバランスをみて盛るのが良いかと思います。
④①~③までで必要な材料と本筋は見えてきたので、一人称(主人公視点)か三人称(神視点)で書くか検討しながら書いてみる。
【一人称】感情移入しやすい主人公の方が望ましく、書きやすいです。
主人公が知りえない情報を書かなくてよいのが利点で、情報を搾れて短編であるなら比較的書きやすいです。
ただし、主人公が知りえない情報(名乗らない相手の名前など)は書けないというデメリットもあります。
また、他のキャラクターの動向などを書く必要がある場合は(主人公が知りえるように)ひと工夫する必要があります。
その為、話が長くなり複雑化するほどに、書く難易度があがります。
【三人称】俯瞰する傍観者の立ち位置からの書けるため、主人公、敵対者など複数の動向を自由に書けるのが利点です。
主人公が出会ってないキャラクターの名前を開示できるなど、なんでも書けてしまえるので、書く情報の整理はやや必要ですが、一人称に比べると制限が少ないため、慣れればか書きやすいと思います。
【その他】一人称だけど複数のキャラクターに切り替わるなど亜流もありますが、一般的ではないです。
話の大筋とチェックポイントとなるシーンは決めますが、かなりフンワリした状態で書き始めます。
感情移入したまま流れに任せて書き進めて、時には脱線することもあります。
そのたびに軌道修正や話の流れを修正していく、かなり感覚的な書き方をしています。
