ブレイズハート小説版 第4話

(えっ……? 今まで本気じゃなかったってこと?)  ヴィランの言葉に一瞬思考が停止し、身体から力が抜ける。その瞬間、大きく口を横に開いて笑みを浮かべたヴィランが、この至近距離で体当たりをするが如くぶつかってきた。 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! がはっ、がっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  ヴィランの体重を加えた挿入は浮かせていた雷花の下半身を砂浜に叩きつける。直腸に肉棒を抉られながら腰が落ち、挿入角が変化しながらの高速挿入に一瞬意識が飛びかけた。激痛が雷のように全身を駆け巡り、指の先まで痺れたように痛みが迸った。  すぐさま腰が引き上げられると、雷花の腰も持ち上げられ、同時にペニスも抜けて肛門がさっき以上に焼け付く痛みを訴えかけてくる。息つく暇もなく、またお腹を砂浜に叩きつけながらの挿入が打ち込まれ、雷花は絶叫した。 「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! ひぎっ、いぃぃぃぃぃぃぃぃっ! あがっ、がっ、あっ、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  今までの挿入など、今の抽送に比べればもはや前戯の域だった。頭を押さえつけられているせいで身体を逃がすことも出来ず、肉穴は横に向いているのに、上から挿入されるという想像を絶する抽送が繰り返される。 「がひっ、ひっ、ひぎぃぃぃぃぃぃぃっ! やめっ、壊れっ、るっ、んぐっ、ぎぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」 「はっ、そんなことを言ってもどうせ壊れないんだろ? そのためにシャドウギアがあるんじゃないのか、ええ? 犯されてもそう簡単に壊れないように変身してるって聞いてるぜ?」 「そんな、わけ、ないっ……ぎぃぃぃぃぃぃぃっ! ボク達は、お前達を倒すっ、ためっ、ひぎぃぃぃぃぃぃぃっ!」  必死に反論しようとするものの、挿入の度にお腹を砂浜に叩きつけられ、体内から肉棒で膣道を擦り上げられる。砂浜とヴィランの身体で板挟みにされながら挿入されると、腹から抜けるはずの衝撃も跳ね返ってきて、激痛が倍加した。 雷花の腰が浮いては叩きつけられ、下半身が次第に痛みで痺れてくる。股関節を破壊しながらも抽送に、反撃の力を溜める余力などまるでない。 (このままじゃ、ライトニングバーストが打てないっ! なんとかして、隙を作らないといけないのに……) 「クククッ、滾ってきたぜ! お前の中にたっぷりと俺の精液を流しこんでやる。これでお前も終わりだな」 「なぁっ!? そんなのだめぇっ! んぐぁっ、あっ、がっ、あがっ、がぁぁぁぁぁっ!」  お腹を砂浜に叩きつける抽送はさらに加速し、膣を何度も叩きつけられるような衝撃とヴィランの抽送が雷花の肉壺を破壊する勢いで荒らす。何度も目の奥で火花が散り、絶叫が続くせいで満足に息も吸えない。追い詰められて逆転の一手を準備する間もなく、最後のひと振りが雷花のアナルに突きささった。硬い砂浜に身体を叩きつけられると同時にお尻をヴィランの身体に押しつぶされ、衝撃をどこにも逃がせなくなった状態で、直腸への射精が始まる。 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! あっ、あっ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  雷花が目を見開き張り上げた声は、雨音に吸収されていく。抽送とはまた別の、体内に打ち込まれる精液の殴打に脳が激しく揺さぶられながら身体が勝手に絶頂を引き起こす。 「ひぎっ、いっ、いぃぃぃぃぃぃぃっ!? なんで、ボク、勝手にイッてっ、ぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」 「俺の精液は媚薬入りだ! そら、もっとたっぷり流しこんでやる!」 「だめっ、やめっ、やめてぇぇぇぇぇっ! ひぎっ、ぎぁっ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!」  何度も目を白黒させながら絶叫し、快感の登頂と滑落を繰り返す。垂直に動くジェットコースターに乗せられているかのように、快楽が急上昇と急降下を繰り返し、雷花の思考は霧散し塗りつぶされていく。痺れの取れた身体は新たな激悦によって塗りつぶされ、再び小さく痙攣を起こして言うことを聞かない。ヴィランにのしかかられた身体は射精を受ける度に大きく震え、アナルから大量の精液を噴き出していく。 「やめっ、やめれっ、やぁぁぁぁぁぁぁぁっ! うぶっ、ううぐぅっ!? うぐっ、なにっ、うぐぅぅぅぅっ!」  射精を繰り返されていると、突然嘔吐感が襲いかかり、絶頂に頭おかしくなりそうな中で新たな恐怖に襲われる。だが、それが具体的に何を意味しているのか想像が追いつかない。 「そろそろ上がってくる頃だな。そら、その舌でも俺の媚薬精液をたっぷり味わいな!」 「うぐぁっ、うぶぁっ……うぶぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」  突然、喉を焼きながら溢れ出した白濁が口内を一瞬にして満たし、口から勢いよく噴き出す。嘔吐した液体が舌を包み込んで苦みを与え、その正体に気づく。 (精液!? まさか、お尻から射精された精液がここまで……) 「うぶぁぁぁぁぁぁっ! ぶぇっ、うぐぇっ、うぶぉぉぉぉぉぉぉっ!」  射精される度に口とアナルから精液を噴き出し悶絶する雷花。喉を焼き、舌を犯されながらの絶頂はあまりにも激しく、呼吸も出来ずに追い詰められていく。さらに媚薬精液は舌をも痺れさせ、射精の勢いで口内が愛撫された快楽でまたイッてしまう。 (だめっ、だめぇぇぇぇっ! こんなの耐えられないっ! お姉ちゃんを探しにいかないといけないのに、ボクは……こんなところで……) 「そら、最後にもう一発だ。たっぷりイクがいい!」 「や、やべれぇ……うぶぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  頭を押さえつけられたまま、砂浜に精液を嘔吐して絶頂を繰り返す。ようやく射精が終わったものの、雷花は上下の口からだらしなく精液を零しながらぐったりしていた。 「クククッ……やっと大人しくなったな。だが、これで終わりじゃねぇぜ? お楽しみはまだまだこれからなんだからな」  茫然自失として意識も虚ろな雷花に、ヴィランはねっとりした声で語りかける。雨はわずかに止み始めていた。 「さてと、俺の媚薬の威力が分かったところで、もっと味わってもらうぜ? 徹底的に媚薬漬けにして、俺なしじゃ生きられない身体にしてやる。毎日お前を犯して力を蓄えて、いつかシャドウギアの女全員を俺のモノにするのが夢だからな」  ヴィランの壮大な計画を聞かされながらも、雷花はまるで動けずにいた。意識も混濁している上に、全身が甘い痺れに包まれて上手く動かせない。降り注ぐ雨粒が当たる度に肌が熱く燃え上がり、子宮が疼いてしまう。 (だめ……早く、逃げないと……。でも、身体が動かない……)  雷花の両脇に腕が通され羽交い締めにされると、アナルに肉棒がねじ込まれたままヴィランが立ち上がる。雷花は両足をだらしなく左右に広げ、腕もぐったり下ろしたままだ。拳を作ろうにも、指の先まで快感が浸透していた。動けない雷花に、ヴィランの尻尾がゆっくりと伸びてくる。その先端にはきらりと光る針のようなものがあった。その針が左の乳首に垂直に押し込まれると、中に何か液体のようなものを流しこまれていく。 「なんだ、驚かないのか?」 「どうせ媚薬なんでしょ? ヴィランってばやることがワンパターンなんだから」 「ふん、つまんねぇ奴だな。だったら、2倍流しこんでやるよ」  尻尾の先端が左の乳首から離れると、今度は右の乳首にも押し当てられ、また液体のようなものが注入されていく。冷たい液体が乳房の中に流しこまれる感覚に少しだけ心地よさを覚えるものの、恐ろしくなるのはこれからだと頭の中で理解していた。 「俺の媚薬は即効性の上に、かなり効くぜ? あんたがどんな声で泣くのか楽しみだな」 「く……う、うぅぅ……っ! んっ、んぁっ、はぁっ、はぁっ……あぁぁぁぁぁっ!」  媚薬の効果は、ヴィランの言うとおり程なくして現れた。降り注ぐ雨が肩に触れると、それだけで性感帯に触れられたかのような熱さを覚えて悲鳴を上げた。雨粒で感じてしまうことに気づくと、一気にその熱さが全身へと伝播する。鎖骨に、耳に、乳肌に雨が当たると、それだけで強烈な快感が迸った。 「はひっ、ひっ、ひっ、ひぃぃぃぃぃっ! そん、なっ、雨で、こんな……あっ、あっ、うぁぁぁぁぁぁぁっ!」 「雨が降っていたのは災難だったな。まあたっぷり楽しめ」 「ひっ、ひっ、ひぃぃぃぃっ! んぐっ、ぐっ、うぅぅぅぅぅぅっ!」  絶え間なく降り注ぐ雨の勢いはまだそれほどでもない。だというのに、雨粒自体がまるで媚薬のシャワーを浴びているかのように感じてしまう。雨粒が肌に当たると身体が跳ね、弾けた雨粒が辺りに広がると、熱さも周りに伝播する。さらに垂れた雨粒が肌をなぞると、敏感になった性器を舐められているかのような快感に全身が震え上がる。顔にかかった雨が頬を撫でると、頬を舐められているかのようなおぞましさと快感を覚えてしまうのだ。  さらに雨は引き裂かれたシャドウギアの隙間から衣装と肌の間に滑り込み、お腹や背中をなぞっていく。停滞する冷たい雨水は絶え間なく肌を炙る熱源となり、雷花を追い詰めていく。 「ひっ、ひぐっ、んぐっ、うっ、うぅぅぅぅっ! はっ、はっ、んっ、んんんんっ!」  全身を媚薬の風呂に浸けられたかのような雨の愛撫に、雷花は必死に声を上げないようしながら抵抗を続ける。少しでも気を緩めれば快楽が暴走し、前後不覚になるのは容易に予想出来ていた。 「もっと素直に悲鳴を上げたらどうだ? さっきあれだけ泣き叫んでいたじゃないか。ああいう悲鳴を楽しみにしてるんだけどな」 「あ、あんたなんかのいいなりになんてなるもんか……! ボクは、これでもシャドウギアなんだから、ヴィランなんかに屈しないよ!」  絶え間ない快楽の波に洗われながら、それでも雷花は必死に耐え続ける。快楽の火に炙られ続けながらも、身体が動くようになれば反撃出来ることを信じていた。 「やれやれ、思ったより粘るじゃないか。だったら、泣き叫ばずにはいられなくしてやるよ」  羽交い締めにしているヴィランの手が大きく指を開くと、雷花の薄い胸板を包み込むようにあてがわれる。そして乱暴に揉みしだくと同時に、人差し指の爪で乳首を鋭く弾いた。 「んぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」  抵抗の余裕などなかった。乳房を揉まれた時点で強い肉悦が脳裏を叩き、それに抵抗しようと意識が集中する。そこに敏感になっていた乳首を痛打され、さらなる激悦が雷花の感情を飲み込んだ。 「ひっ、ぎっ、いぃぃぃぃぃぃぃっ! あっ、あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  乳首をつまんでこねくり回されると、まるでクリトリスを執拗に責められたかのような激悦が何度も脳裏に襲いかかってくる。それも左右別々にこねくり回されるせいで、激悦はほぼ二倍だ。雨による全身愛撫に加え、乳首への責めに身体中の血が沸騰するかと思うほどの熱に焼かれる。 「やめっ、乳首っ、だめぇっ! ひっ、ひっ、ひぎぃっ、いぃぃぃぃぃぃっ!」  乳首を押しつぶすかのように潰された瞬間、頭の中が真っ白に弾け飛んだ。アナルに肉棒をねじ込まれたまま潮を噴き、小刻みに痙攣しながら絶頂する雷花。壊れた人形のように四肢が激しく痙攣し、それがさらに雨に打たれて快感の後押しをしてくる。絶頂に肛門が締まり、肉棒を締め付けた痛みが痛悦に変わり、絶頂に追い打ちをかける。 「ひぎっ、いっ、いぃぃぃぃぃっ! またイクっ、イグっ、イグぅぅぅぅぅぅっ!」  耐えようとしても、乳首をつねられる度に強烈な快感が内側から押し寄せ、感情を飲み込んでいく。必死に天を仰ぎ、快楽の雨を受けながら絶頂する雷花に反撃する余裕など微塵もなかった。 「いいねぇ、そうこなくちゃな。それじゃ、さっきの続きと行こうじゃないか」  ヴィランは雷花の胸を掴んだまま、乱暴に身体を上下に揺さぶり始めた。自重で雷花の身体が浮き、ペニスが引き抜かれて菊門が竿に擦り上げられる。その痛みさえも快感に変わり、脳裏でちりちりと焼ける感覚に悶絶させられた。 「ひぎぃぃぃぃぃぃっ! やめっ、動かないでぇっ! あがっ、あっ、がぁっ、あぁぁぁぁぁっ!」  ヴィランが腰を持ち上げると、雷花は再び自重で自ら肉棒を咥え込んでしまう。根本まで突き刺さった衝撃が肛門を抉る痛悦に加わり、脳天までその衝撃が響いた。 「遠慮すんな、もっと俺のチンポを味わえ! 太くて固くて最高だろう?」 「あぐっ、ひぐっ、ぎぅぅぅぅぅっ! やめっ、やめてぇっ……こんなの、いらないっ! お尻がっ、ゆるゆるになっちゃうっ!」 「いいじゃねぇか、ゆるゆるになるまで使い倒してやるよ。その次はお前のマンコがゆるゆるになるまで使い倒してやるさ」  乳房を揺さぶられながらアナルを執拗にかき回され、体内で精液がたぷんと揺れるのが分かってしまう。その液体の揺れる様がまた快感を引き起こし、何度もえずきながら喘ぎ声を上げた。 (悔しい……ボクはお姉ちゃんを探すどころか、こんなヴィランにさえ勝てないなんて。ボクはずっと足手まといじゃない。もっと強くなりたいのに……)  自らの力不足を実感し、日々鍛錬を続けてはいるものの、それでも一人前というには遠い。任務としてやってきたとはいえ、バックアップ要員のいない今回は自力でこの窮地を脱出するしかないのだ。 (弱気になっちゃだめ! 状況を打開する為に、思考をフル回転させないと。攻撃が跳ね返ってきた痛みは引いてる。この快感さえなんとかなれば……)  今、雷花の身体を支配しているのは媚薬によって何倍にも高められた身体の暴走だ。度重なる絶頂の中でなんとか意識を保つことにも慣れ、気を抜けばすぐに絶頂しそうなもののギリギリのところで耐えている。それでも、アナルに肉棒をねじ込まれると、強い衝撃と共に肉悦が脳天を衝き、意識が飛びそうになった。 「はぐっ、んぐっ、あぐっ、ぐっ、うぅぅぅっ! はひっ、ひっ、ひっ、ひぎぃぃぃぃっ!」 「どうした、そんなに我慢せず思う存分にイケばいいじゃないか。それとも、無駄な抵抗が好きなのか?」 「無駄な抵抗なんかじゃない! ボクは、負けるわけには……んぁっ、あっ、あがっ、ひぁぁぁぁぁっ!」  アナルを抉られ、またあられもない悲鳴を上げてしまう雷花。腸内にねじ込まれたペニスが執拗に角度を変えてねじ込まれ、内側から股が裂かれるような痛みが走る。激悦の中に混じる痛みに股関節が悲鳴を上げ、足を広げたまま痙攣し続けた。 「こんなにがに股で喘ぎまくってるのに、どうやって俺に勝つつもりだ? それとも、さっきのなよなよした奴が助けに来てくれるのを待ってるのか?」 「違うっ、そんなんじゃないっ、んぁぁぁぁぁっ! ボクはっ、あっ、あっ、あぁぁぁぁっ! 」  工事現場の作業機械のように、猛烈な震動で執拗にペニスを打ち込まれ、雷花の小さな身体が上下に小刻みに揺れる。それはもはや抽送というにはあまりにも強く、激しい打ち込みだ。顔を天に向け、股間に打ち込まれる衝撃を口から逃がそうとするかのように口を大きく開けて泣き叫ぶ。 「そんなに頑張ってるならご褒美が必要だよな。そんなに乳首を立たせて物欲しそうにしてるなら、たっぷりいたぶってやるぜ」 「な、やめ……今、触られたら……あ、あ、うぁぁぁぁぁぁっ!」  執拗に打ち込まれる抽送に悲鳴を上げながらも必死に耐えようとするあまり、乳首への責めがいつの間にかなくなっていることに気づかなかった。先程軽くいたぶられただけで絶頂させられた乳首は、相変わらず硬く尖っている。薄い胸板に対してあまりにも主張の激しい乳首は見た目だけでも卑猥すぎて身体の火照りが一段階上がってしまう。雷花は必死に首を横に振ってなんとか動くようになったヴィランの腕を掴むが、それだけでも激悦が走り満足に力が入らない。 「そら……イキな」 「うぁぁぁぁぁぁぁぁっ! やっ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  再び抗いがたい激悦の波が脳裏に押し寄せ、理性が流されてしまう。背中を反らし、ヴィランの腕にしがみつきながら全身をばたつかせて絶頂を繰り返す雷花。それが腸内を肉棒でさらに激しくかき回し、その痛悦も折り重なってくる。 「ひぎっ、いっ、いぃぃぃぃっ! またイクっ、イッちゃうっ、やだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  激しく潮を噴きながら泣きわめく雷花に、ヴィランの抽送がさらに加速していく。再び絶頂の波から降りられなくなり、溺れる人のように何度も口を大きく開けてわめき散らす。 「あっ、あっ、あぁぁぁぁぁぁっ! やめっ、やめてっ、やめれぇぇぇぇっ!」  何度も目の前が白くフラッシュし、意識が明滅を繰り返す。抗おうとしているのに、身体に力が入っているのかどうかも分からない。落ちてくる雨も、もはや快感の足しにはならない。熱く燃えさかる身体は雨の冷たさでも冷やすことが出来ず、雷花は四肢を激しく痙攣させながら泣き叫び続ける。 「これだけイカされてまた意識が飛ばないとかさすがだな……。だが、ここに媚薬精液を流しこまれたらどうかな?」 (媚薬……精液? まさか、また中に……!?)  泣き叫ぶ傍らでなんとか機能している聴覚が、ヴィランの絶望的な言葉を聞き取ってしまう。必死に逃げようと最後の力を振り絞るが、ヴィランの両手が乳首をつまんだまま胸をしっかりと掴み、自分の身体に引き寄せる。密着させられたままさらに抽送が加速し、雷花は絶頂を続けながら必死に叫んだ。 「いやっ、いやぁぁぁぁぁぁっ! 離してっ、離してぇぇっ! これ以上は無理っ、無理っ、無理ぃぃぃぃぃぃぃっ!」 「まあそう言うなよ、遠慮なく受け取れ!」 「やだっ、絶対にいやっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  体内に猛烈な圧が掛かった瞬間、雷花の意識が一瞬弾け飛んだ。目の前が真っ白になり、身体の感覚が奪われる。口を大きく開けたものの声が途切れ、舌を出して息を吐き出す。 「んぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  自分の悲鳴が遠くに聞こえ、熱さだけが雷花の全てに変わる。今までになく激しく暴れる雷花の肢体をヴィランは背後から覆いかぶさるようにして押し固め、深く腰を沈めて直腸に媚薬精液を打ち込んでいく。 「あが……っ! ぎ……っ! い、ぁ……っ! あ……がぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」  時折息が詰まり、次の射精で思い出したように絶叫が上がる。それはもはや快楽に酔う悲鳴ではなく、泥酔しきった者が嘔吐するかのような声だ。 「おごっ、おっ、おぉぉぉぉぉっ! おぇっ、うぇっ、ごほ……っ!」  息継ぎをする間もなく絶頂を繰り返させられ、次第に意識が混濁してくる。悲鳴も次第に弱くなり、咳き込みながら目から光が奪われていく。そしてついに、雷花は四肢をだらりと下げて反応がなくなってしまった。 「ははっ、ははははっ! これがシャドウギアかよ! チョロいもんだな!」  アナルから精液を零し、秘裂から愛液を垂らしながら無様な姿をさらす雷花。射精の終わったヴィランは、肉棒を突き刺したまま勝利の雄叫びを上げる。雷花の半開きの目からは涙が流れ、その目に光はない。 「雷花っ!」  突然、少年のような声が響いたかと思うと、ヴィランの身体が燃え上がった。完全に虚を突かれたヴィランは、慌てて雷花を投げ捨てその場から飛び退く。 「ぐぁぁぁっ!? な、なんだ?」  ヴィランは自分の身体を確認するが、実際に火がついている様子はない。だが、自身の身体が燃え上がるような痛みを感じたのは事実だった。 「はっ、はっ……雷花! くっ、意識を失ってる……」 「さっきのはてめぇか。何者だ、お前!」 「僕は……橘了司だ!」 「名前なんか聞いてねぇよ! 何者かって聞いてるんだよ!」  了司はその問いには答えず、左目でヴィランを睨み付ける。 「ぐぉぉぉぉっ!? くっ、マジでなんなんだお前! そうか、お前の目……なにか仕込んでやがるな!」  ヴィランが了司の破鬼瞳を見抜いた瞬間、了司の前からヴィランの姿が消えた。辺りを見回すものの、ヴィランの姿を捉えることが出来ない。 (くそっ、やっぱり僕だけじゃヴィランと戦えない。もっと早く僕が動いていれば……)  雷花の身を案じて追いかけてきたものの、了司が見た光景はあまりに陰惨なものだった。邪を払う破鬼瞳でなんとか雷花を解放出来たものの、意識を失った雷花を連れて逃げられるような力はない。破鬼瞳という切り札があるとはいえ、了司の肉体自体は一般人と同レベルのなのだから。 「はっ、ズブの素人が王子様気分でこんな戦いに紛れ込んできちゃいけねぇなぁ。ついでに、俺に仕掛けてきたことをたっぷり後悔させてやるよ」 「……そこか!」  背後から聞こえてきた声に、了司は素早く振り返る。だが、見えるのは海ばかりでヴィランの姿はない。 「バーカ、フェイクに決まってんだろ」  耳元でヴィランの声が聞こえてきた瞬間、背筋に怖気が走った。完全に後ろを取られた以上、了司に出来ることなどなにひとつない。 (だめだ、やられる……っ!) 「ブラストグライド」  どこからか声が聞こえた瞬間、了司の背後から熱風が襲いかかってきた。了司はとっさに雷花に覆い被さり、雨と熱風に晒されながらも必死に守る。 「な、なんだぁ……今のは?」 「仕留め損なった」  了司の背後には赤いマフラーをたなびかせるシャドウギアの少女が立っていた。静かな表情だが、瞳の奥に確かな情熱の炎を感じる。 「桜火……!?」  桜火はちらりと了司の方を向くと、しゃがみこんで雷花の様子を見始める。ヴィランに対して背を向けた桜火に、さすがの了司も戸惑った。 「まったく……随分とやってくれたじゃない」 「てめぇ……新手のシャドウギアか?」 「だったらどうするの?」 「もちろん、てめぇも犯すに決まってるだろうが!」  ヴィランの言葉に、桜火は小さくため息をついた。それでも、桜火は振り向かない。 「この雨だと風邪を引くわね。早く温かいところに連れて行かないと」 「てめぇ、俺を無視してんじゃねぇ! 死にたいのか?」 「……まだ生きているの? しぶといのね」  桜火が視線をヴィランに向け、侮蔑の目を向ける。了司も振り返ってヴィランを見ると、その姿は一変していた。下半身は焼け焦げて黒ずみのようになり、上半身も左半分が真っ黒だ。かろうじて残っていると言えるのは、頭部と右腕くらいのものだった。 「なに寝言言ってやがる! 俺を見くびると……あ?」  ヴィランがその場から動こうとした瞬間、身体が崩れて砂浜に落ちる。その意味が理解出来ないのか、ヴィランは呆然と口を開けていた。 「なん、だ……? なにが起こった? まさか、さっきの一撃を受けたのか? そんなはずはない、俺はちゃんと避けたはず……」 「残念だけど、避けてなんかいないわ。避けたつもりになっていただけ」  ヴィランの背後から、また別の声が聞こえてくる。桜火よりも大人な、少し妖艶な雰囲気をまとう声。ヴィランが声の主に視線を向けようとすると、頭上から刀が打ち込まれた。 「あら、だめよ。視線を合わせちゃ。また幻惑されちゃうわよ?」 「なん、だと……もう一人、いたのか……」  ヴィランは背後に立つシャドウギアの存在を見ることなく、黒い霧となって消えていった。 「桐枝先生まで……どうしてここに?」 「んー、それは私達が聞きたいくらいなんだけどね。とにかく、雷花ちゃんを連れて行きましょう。桜火ちゃん、了司くんをお願いしていい?」 「私は雷花を連れて行くわ」 「もう、こういう時は素直に大人の言うことを聞くものよ? それに、了司くんも桜火ちゃんの方がいいだろうし」  いつの間にか桐枝は了司達の元に移動し、意識を失った雷花を抱え上げていた。いわゆるお姫様だっこだ。そして桐枝は雷花を抱えたまま、その場から消え去ってしまう。了司の見えないスピードで走りさったことだけはすぐに理解出来た。 「え、つまり、まさか……」 「了司、行くわよ」  桜火は呆れたような顔をすると、了司を抱え上げる。当然のように、お姫様だっこだ。 「えっ、ちょっと桜火!?」 「ちゃんと首に手を回して。途中で放り出されるわよ」  抑揚のない言葉で言われ、了司は仕方なく桜火の首に手を回す。女の子に抱き上げられていることも恥ずかしかったが、雨の中で濡れた桜火の顔を間近で見ることに、つい胸が高鳴ってしまうのだった。 <第4話 終>





AD
x
AD
x

相關作品