淫魔のJust Hレッスン①「Justについて」
こちらの記事の続きとなります。
目次
淫魔のJust Hレッスン⓪「はじめに」「目次」
淫魔のJust Hレッスン⓪「はじめに」「目次」
自分のVRCグループ「JP淫魔部」でJust初心者向けにレッスンしたいと思い、予め内容をテキストにまとめておく目的でこの記事を書いています。 注意 私のスタンスとしては、NSFWコンテンツはユーザが主体的にラベリングし、不適切な表示が行われないように注意すべきものと考えています。それはVRCまたは関連するコン...
1. Justについて
まず、Justという用語の定義について説明します。知っている人は既にご存知かと思いますが、Justとは狭義ではVRCを通じた性行為のプレイを示し、正確にはJust Hと呼ばれています。広義には性的表現を含むロールプレイ全般を指します。
本章ではJustの定義、由来、その簡単な説明と、VRCのコミュニティ・ガイドラインに基づくルール、V感と性的同意の必要性について述べます。
1.1. Just Hとは何か
Just Hの由来は以下のワールドに発すると言われています。
『Let‘s Just H‼‼‼』
2018年に公開された「Let’s Just H !! !! !!」というワールドは、内容としてはダブルベッド付きの個室つまり性行為を目的としたワールドでした。このワールドが日本人プレイヤーの間で認知された結果、Just H=性行為の隠語として定着したと考えられているようです。
一方で、海外では性的表現を含むロールプレイ、Erotic Role PlayをERPという略語で表しています。ERP(海外)=Just(日本)と考えて差し支えないと思われます。
ちなみにERPという単語を調べると、FF14におけるERPの禁止に関する情報などがヒットします。VRCでも「No ERP」などと書かれたワールドがありますが、このようなワールドではJust(ERP)を行わないように注意してください。
1.2. Justしても良いの?
そもそも、VRCで性的な表現や直接的な行為を行ってよいのでしょうか?
基本的にVRCでは扇情的な行為にはコミュニティ・ガイドラインによって制限が設けられています(VRC,2024)。Publicインスタンスにおける性行為は禁止されている一方で、Privateインスタンスでは参加者全員の合意が得られている前提で性行為など(有害な行動、ヘイトスピーチなど一部を除く)扇情的な行為を禁止しないとも書かれています。
つまり、プラベのように見えないところで他人に危害を加えないようにやるなら、運営は関知しないとも読み取れます。
また、コミュニティ・ガイドラインに準ずる形で、VRCのサーバへアダルト・コンテンツ(ワールドやそこに含まれるアセットなど)をアップロードすることは禁じられています。さらに、VRCでの扇情的な行為を、配信や広告を通じて広く一般に公開することも禁じられています。
最近ではSNS等で公然と扇情的な自撮りをアップロードしているプレイヤーも見受けられますが、VRCで他人のいるインスタンスでアバターの性器を露出したり、プロフィールアイコンやグループバナーに不適切な画像を用いると罰則の対象となります。また、Justの様子を配信サイトで公開するといった行為も禁止されています。たとえ相手との合意の上でも、Twitterで投稿の表示範囲を制限しない状態でJustの様子を投稿するといった行為もトラブルの原因となるので注意しましょう。
最近では有料のVRC+に年齢確認機能が追加され、成人のみが参加できるインスタンスを作成できるようになるなど、VRCでも大人向けの機能が実装されています。このような年齢に基づく住み分けの機能も用いて、他のプレイヤーに配慮しながらルールに則ってVRCを利用する必要があります。
・VRC,2024 コミュニティ・ガイドライン
1.3. V感と性的同意の必要性
第一章の最後に、V感と性的同意の必要性について述べます。前述のルールの可否について、インスタンス参加者全員の合意があればJustをすることは可能ですが例外の項目がありました。
それは相手にとって有害、不快なことでないことという点です。
常識的に考えて、これからエロいことをしたいのに相手に対して差別的発言、ヘイトスピーチを行う人はいないとは思いますが、まずこうした言動はコミュニティ・ガイドラインでも禁止されています。自分で意図していなくても場合によっては相手が傷つくこともあるので十分に気をつけましょう。
しかし、相手が不快に感じるかどうか分かりにくい部分としてV感(海外ではPhantom Sense)があります。V感が強い人にとってはJustで行われる行為はより強い刺激にもなるので、たとえ一旦、性的同意をとれたとしても相手が嫌がっている行為は止めるようにしましょう。また、逆に自分にV感がある場合、その行為が快なのか不快なのか、相手に明確に伝えるようにしましょう。
お互い快適なプレイができるように、小さなことから同意をとって無用なトラブルを避けるようにしてください。実際の会話のコツについては第五章で述べます。



