【SS+イラスト】大雨の夜…

水無瀬 美保(みなせ みほ)は大学を卒業し、縁もゆかりもなかった地方に就職し一人暮らしをしていた。

ほぼ家と職場を行き来するだけの特に何もない平凡な毎日を送っていた。

そうして数か月が過ぎた…









とある休日

その日は朝から雨で、美保は家で過ごしていた。


「今日も退屈だな…」


買い物くらいは行こうかと思い着替えてはいたが、雨も強くなってきたため結局外出はせずテレビの前でボーっと過ごしていた。

なんてことはないバラエティ番組、途中から見てもよく分からないドラマ、そしてニュース。とある有名人のやらかしだとか、連続強盗事件だとか、遠いところの最近話題のお店だとか…今の生活には特に関係なさそうな話題ばかりだった。


「(こうしてまた何もない休日は終わって、また平凡な平日が始まるんだ…)」


こんな毎日がこれから何年も続いていく、美保はそう思うととても憂鬱な気分になった…


結局その日は外出はせず、夜になった。

夕食を済ませ、またテレビの前でボーっとしていた。

外はまだ大雨だった。



ゴロゴロゴロ……ドーーーン!!!!!


「きゃっ…!?」





ドーンという雷音の後、部屋は真っ暗になった。どうやら停電したらしい。

どうしたらいいかわからなかった美保は、スマホの光を頼りにじっとしているしかなかった。

早く復旧してくれることを願って…
















家のドアは空いていた。

朝、外出しようと思っていた時に鍵を開けていたのを美保は忘れていた。

停電で暗闇となった家の中へ侵入している者がいた。

この時を待っていた侵入者は、怪しげな道具を手に行動を開始する。

哀れなこの家の住人は、スマホの光で自らの居場所を示している。

そんな中、侵入者は少しづつ近づいて来る…

物音はすべて雨音にかき消されている…














「むぐぅ!?」


突如、背後から口と鼻を布のようなもので押さえつけられた美保。

布に含まれた怪しげな臭いが、体の中へ入ってくる感じがした。

抵抗しようにもうまく体に力が入らない。

強い力で抑え込まれ、その怪しげな臭いで満たされていく…


「大人しくしな、姉ちゃん…」


知らない男の声がした…


「いやぁ…放して……」


美保の声に力はない…嗅がされた怪しい薬の影響だろうか。

抵抗できない美保の腕を、侵入者は後ろ手にねじり上げた。


「あぁっ…!」


後ろ手に回された腕を侵入者はがっちりと押さえている。怪しい薬のせいで美保の抵抗はとても弱々しい…


「縄とかテープとかさ、色々持ってきたんだぜ、今からこれで縛ってやるからな!」

「縛る…!?だめぇ…!?やめてぇ…!!」


今の美保に抗うすべはなかった…



ギチギチッ…!!

「いやぁ…やめて…」


縄を巻き付けられて、後ろの手はギチギチと固められていく…

手首は縛られ、もう動かせない…




「あぁん……!」

前側へ回された縄は美保の胸をいやらしく這っていく…

朦朧としていく意識の中、身体の感覚だけは敏感になっている感じがした。

今にも意識がなくなりそうなのに、縄の食い込む感覚がそれを阻む。

抵抗できない美保は、されるがままに縛られるしかなかった…


雨脚は強くなる一方、停電の夜はまだ続く…











前にPixivに投稿していたSS+イラストのやつをリメイクしてみました!

一応続き?っぽいらくがきもあるので続くかもしれません。






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