わるいサンタがやってきた。
平素は格別のご厚誼を賜り厚くお礼申し上げます。
クリスマスイブの夜。
とくに予定もなく自室でだらだらしていると、玄関のチャイムが鳴った。
心当たりがないままドアを開けると、そこにいたのは小さなサンタだった。

黒猫の耳としっぽがかわいらしいサンタが、プレゼントを手渡してくれた。
代わり映えもなく、何もないまま終わると思っていたイブの夜に起きた奇跡のような出来事。
感激しながら、ありがたく受け取る。

・・・・・・。
無言の間。
なにかを求めるようなジト目。
なるほど、完全に理解した。

プレゼントのお礼として諭吉を渡す。
満面の笑みを浮かべ悦ぶサンタ。
耳としっぽが嬉しそうにぴょこぴょこと揺れる。
その姿があまりにも可愛らしく、ついもう1枚諭吉を渡した。

諭吉を1枚渡す。
揺れる耳としっぽ。
さらに諭吉を1枚渡す。
さらに揺れる耳としっぽ。
気がつけば、少女の顔は上気し笑顔が歪んでいる。
なんだろう、嬉しさのあまり体温が上がっているのか?
喜んでもらえるなら何より、続けて諭吉を1枚ずつ手渡していく。

・・・あれ?
なんだろう、怒っている?
「ちんたら渡さずいっぺんに渡せバカ!!!!!」
突然怒りの声を上げ諭吉をわしづかみにして去っていくサンタ。
なんだか足元がふらふらしているが大丈夫か?
・・・突然訪れた聖夜の奇跡。
幸せを噛みしめ、次の給料日までの食費をどう節約するか考えながら、眠りについたのだった。
遅れてしまい申し訳ありません!
今回で2022年最後の更新となります。
皆様のおかげで無事3年続けることができました、感謝感激雨あられであります!
来年も楽しみながら続けていけるよう頑張ってまいりますので、どうぞよしなに。
それではまたお会いできる日までごきげんよう、良いお年を!
