ハロウィンwithせびりちゃん。

平素は格別のご厚誼を賜り厚くお礼申し上げます。



今日はハロウィン。

街では祭りが行われ、会場で屋台を出すことになったが、これが大当たり。

大量の売上金を抱えて帰り道を歩いていると・・・



黒猫っぽい仮装をした少女がいた。





テーブルの上には大量のメダルチョコ。

あれは値札・・・? 1枚1000円ということだろうか。


そばには紐にぶらさがった籠。

その紐は少女の後ろの方に続いている。



ためしにメダルチョコを1枚買ってみた。

少女は嬉しそうにほほ笑み、メダルチョコをこちらに差し出した・・・かと思いきや、籠に入れてしまった。

なるほど、今日はハロウィン。子供がお菓子をおねだりする日。

手持ちのお菓子がなくてもその場で買って渡すことができるというシステムなのか。

わざわざお店から買ってくる必要がない、とても便利なシステムだ。



1枚では物足りないだろう、もう何枚か買ってみる。

そのたびに籠に入れられるメダルチョコ。





・・・・・・おや?

メダルチョコの重みで、籠がずり下がってきている気がする。

そして籠の紐はどうやら、スカートの裾に結び付けられているようだ。

にこにこと微笑みながら、もっともっととねだる少女。



すべてを理解し、さらにメダルチョコを買い込む。

もちろんこれはハロウィンにお菓子をねだる少女にプレゼントするためで、それ以外の目的はない。





どんどんずり下がる籠、どんどんずり上がるスカート。

・・・その時、ワンピースから伸びたしっぽの先が、かぼちゃパンツのリボンに絡まった。

少女も想定外だったようでなにやら焦っているようだ。



こちらはそれを意に介さず、次々とお金をテーブルに差し出し、無心でメダルチョコを籠に入れていく。

なぜなら今日はハロウィンで、少女にはお菓子をあげなければいけないから。





全てのメダルチョコを買い、籠に入れてしまった。

かなり重いらしく、籠に引っ張られて色々とすごいことになってしまっている。

目の前でワンピースを餅巾着のようにかぶり、じたばたともがくJS。

今日の売上はすべて吹っ飛んでしまったが、少女にお菓子をたくさんあげられて満足だ。

そう悦に入りながら、目の前の光景を血走った目で凝視し精神を極限まで集中させる。

ついにワンピースが全部まくれ上がった・・・かに見えた瞬間、籠にひっぱられテーブルから一回転して落ちてきた少女のかかと落としが目の前に迫り――!!



・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・・・



あれ、何をしてたんだっけ?

そうだ、今日は出店で大もうけしたんだった。

なぜかやたらと高揚した気持ちを抱きながら、なぜかやたらと軽い売上金の封筒を握り、家路を急ぐのだった。



それではまたお会いできる日までごきげんよう。







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