オトナは大恥バラエティ

【オトナと戦う下克嬢】


この番組は


野球やバスケや柔道など……スポーツの世界で神童と呼ばれる天才キッズと


その道を極めたプロのアスリートやかつて名を馳せた芸能人が対決をするという趣旨の対決バラエティ。


構成は


・それぞれを紹介する煽りVTR

・試合前インタビュー

・試合

・勝者が考案した罰ゲームを敗者にやらせる


という展開で行われる。


これまでは特番で時折オンエアされるに留まっていたが


人気選手の出演や、興味をそそるマッチアップ、そこに罰ゲームというもうひと展開などもあって


各回の視聴率は主に親子層からの好調を見せ、SNSでも話題性充分なことからこのたび毎週水曜ゴールデンのレギュラー放送に格上げとなった。


記念すべき第1回目の対決は

「卓球の天才ガールvs全国大会出場経験もある人気女優」


天才ガールは名を「サナ」といい、現在〇2歳。

卓球の世界ではオリ〇ピックのメダリストたちからも将来の有望株として一目置かれる存在として知られている。


対する人気女優は「名取 美鈴(なとり みすず)」(27歳)

学生時代は卓球の全国大会に出場し、プロ入りも囁かれるほどに名を馳せたが、己で自覚するほどの美貌と類稀な表現力をエンターテインメントの世界で活かしたいと、大人になって選んだ道はまさかの女優業。


だがその腕を見込まれ時々出演するバラエティ番組では卓球自慢のタレントたち相手に凄まじい勢いのスマッシュを見せつけ、実力が未だ健在であることでも有名である。


そんなふたりの対決……。


【インタビュー】


試合はまず、前述の通りオトナとキッズのふたりが並んでそれぞれの印象や意気込みを語るところから始まる。


このパートは普段は和やか、あるいは番組の盛り上げとしてあえてキッズ側が挑戦的な発言をすることもあるがそれはあくまで"そういうノリ"で終わる。


……が、この日は違った。


それは、サナが出演オファーを受けた理由に関係している。


この番組、ほとんどの場合で神童たちは流石にプロには及ばずに負け、オトナ側がモノマネや恥ずかしいセリフなどのかわいい罰ゲームをさせることが多かったのだが


これでの放送を見てキッズたちがオトナたちの凄さを知らしめるダシに使われているように感じていた彼女は、本当の神童はプロや経験者の強豪にも負けないという思いで乗り込んできたのだ。


それゆえ、美鈴にも億さず口撃を繰り返す。


サナ「全国大会優勝?まあ大したことないでしょw負ける絵が見えませーんw」


それに対し、負けん気が強く気ぐらいの高い美鈴もすかさず切り返す。


美鈴「はぁっ!?このガ……言ってくれるわね、サナちゃん……??」




サナ「悲惨なくらいスコア差開くと思いますけど大丈夫ですか?サナまじで強いんで、美鈴さんにはボロ負けしても泣かないでね、とだけ言っておきますww」


ADのカンペ『そこまで強気になれる理由はなんですか?』


サナ「え、だって……」


スタッフの質問を受け、サナは自身の右に立つ美鈴の尻をわし掴みにしながらこう答えた。


サナ「お尻の大きさこんなに違うんですよ?w元々の才能もそうですけど機動力が違いますからw」


もにぃぃぃぃぃぃっっっ♡♡♡♡♡


美鈴「っっ…………!?!?////////////」




恥辱。

女優としてヨゴレ的な扱いをひどく嫌う彼女にとって、芸能界ではじめて受けた辱め。


客席に座るキッズたちからは大爆笑が起こる。


「あはははっ!!!!wwwほんとだね、美鈴さんおケツでっか!!!ww」

「ケツでか女優さんだ!!ww」

「片方のほっぺただけでサナちゃんのお顔くらいあるねwwwwww」


サナ「ほーら言われてますよw」


美鈴「い、いい度胸ねサナちゃん……お姉さんこそ泣かないでねって言いたいわ……!!!!!」


怒りと恥じらいで顔を真っ赤にしながらも、カメラの前なので平静を装って余裕ぶるが、その声には明らかな動揺が見えていた。


新人の頃はしていたエゴサーチをすぐに辞めた要因にもなっている"大きなお尻"を生意気な年下にわし掴みにされ、しかもその様子をキッズたちに指をさされて爆笑され、カメラに収められる。


握った拳はワナワナと震えるが、同時に試合にあたってのボルテージは高まった。


"必ず叩き潰してこのクソ〇キに100倍の恥をかかせてやろう"


心中でそう決意し、美鈴は卓球台の前に向かった。


【試合後】


サナ「じゃあ美鈴さんのすっぽんぽんダンスはじめ、さんっ、はいっ♪」


美鈴「あそーれっ♡♡♡♡//////サナ様の"さ"はどーお書くのっ♡♡♡♡♡//////////////////」


「こーお書いてこーお書いて、こーお書くのぉぉっ♡♡♡♡♡//////////////////」


肝心の試合において、美鈴は敗北した。


5ゲーム制の試合で3ゲームを先取され、いずれもロクに得点を"取らせてもらえず"に負けたいわば完封負けである。


そしてサナから言い渡された罰ゲームはこの通り…………。


サナ「はーい、宣言通りサナの圧勝だったので…


美鈴お姉さんには服もぜ〜んぶ脱いで、ヘンテコ恥ずかしな尻文字ダンス踊ってもらってま〜すwww」



自分を負かした生意気なクソガ〇の名前をデカ尻で書く。


"サ"の字を描くべく、美鈴は一糸まとわず丸出しになった尻を横に振り、縦に振り下ろし、尻肉を躍動させながら憎き相手を無様な舞いでもって賞賛する。


サナ「負けた証もきちんとくれたので………この、お尻の穴拓つき敗北宣言書と、今あそこで挿さってる筆も、視聴者プレゼント♡♡♡」


「あとで宛先も尻文字させるので、最後までお見逃しなく〜ww」


卓球において遥か格上の"サナ様"を格下として敬う滑稽な振りつけ。


扇子を両手に持ち、必死に股間を隠しながら肉たっぷりな乳や尻をぶるんぶるんと揺らして踊る人気女優の姿を前に、キッズたちの爆笑がスタジオにこだまする。


ある者は腹を抱え、ある者は美鈴を指さし、ある者は目の前のオトナの無様な姿をクスクスと嘲笑した。


美鈴(くぅぅぅぅぅぅぅっっっっっ………………!!!!!!????????////////////////////////このクソ〇キぃぃぃっっっ………!!!////////////覚えてなさいよねっ…………………!!!)


かくして、人気女優・名取美鈴は特技であり女優となったあともアイデンティティであった


卓球というフィールドで才能で先を行く神童に完膚なきまでに叩きのめされ、罰ゲームでも大恥をかかされる形となった。


【見守る2人】


そしてその後方には、次なる対決を控えてスタンバイする2人の人影…………。


現役のアスリート・水泳選手の清野 塔子(きよの とうこ)は内心に一抹の不安を抱えながら、美鈴の罰ゲームを見つめていた。


塔子(この子、どうしてこんなに強いの…………!?!?)


番組が用意した、規格外の才能に恵まれたエリートキッズ。


自身の対戦相手となる少女もまた、数々の大会で中〇生に混じって優勝する飛び級の天才で、水泳選手の間では知らぬものはいないほどのエリートだった。


先ほどのワンサイドゲームを目の当たりにし、自分も"あんな目"にあわされるのではないかというビジョンが脳裏にチラついてはその度に


"自分に限ってそんなワケはない"と無理やりにかき消す。


しかし美鈴とサナの試合前までは確信していた勝利への確信が揺らぎ、心はわずかにも乱されはじめていた。


無意識にかく尻汗。


そしてそれは思わぬ形で気づかされる。


??「オシリにほくろある♡かーわいっ♡♡」


つーーーーーーーっ♡♡♡


塔子「ひゃあっ!?////////////」



少女「清野選手、大丈夫ですか?次は私たちの水泳対決ですね♪」


塔子「そ、そうね……お互いベストを尽くして頑張りましょう」


少女「はいっ♪…あ、ところでスタジオ暑いですかね??お尻すっごく汗かいてますけど…………」


塔子「いえ、大丈夫よ…ありがとう」


少女「ふうん……あんな風になるのが怖いとかじゃ、無いですよね?w」


塔子「なっ……………!?!?」


少女「清野選手、美鈴さんよりもぉぉっとおっきいお尻してますもんねw


このお尻にやらせたい罰ゲーム……たくさんあるんですっ♡♡♡♡」








「オトナと戦う下克嬢」


人気女優・名取美鈴のセンシティブで屈辱的な罰ゲームからはじまったレギュラー放送はまたたく間に評判を呼び


この後も水曜の定番番組として定着することとなる…………。


【イラスト】











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