桜ニィロウちゃん高解像度&PSDファイル / AIイラストについての雑感
こんにちは、torinoです。
今回は原神より、桜色のニィロウちゃんです。

↓高解像度ファイルはこちら↓
また、PSDデータを公開します。
※ファイル上限に収めるためキャンバスサイズは縮小しています。
↓PSDファイルはこちら↓
今年の桜イラストはどんなかんじにしようか?と悩んだ末に出来上がったイラストです。
桜といえば満開の風景を背景に描きたくなりますが、前回の剣舞綾華ちゃんでも背景に桜がありましたし、今年はキャラクターメインで全体に装飾を入れる形にしてみました。
ニィロウちゃんの通常衣装の桜バージョンといったかんじで、もともと髪の毛が赤系なので色に統一感が出て良かったなと思います。
周囲の装飾はニィロウちゃんの踊り子衣装に合わせて、アラビアンな雰囲気に桜をミックスするのを目指して配置しました。
普段装飾品の資料を集めるときよりもインド~中東方面のものを重点的に調べたところ、まだまだ自分の知らない様々なアクセサリーの造形やレリーフがあることを知り、勉強にもなりました。
ニィロウちゃんは本人も可憐な花のような可愛さで、踊り子で華やかさもありますし花をテーマにしたイラストが本当によく似合いますね。まさに花神さま。
そして水元素のキャラは毎度のことですが水エフェクトを描くのが楽しいです。
◆雑記:AIイラストについての雑感
どうも、お米大好きなのでダイエットで米抜きにするのが辛すぎて五穀米とか玄米ご飯に逃げているtorinoです。
昨今、イラスト界隈では以前にも増してAI生成のイラストが話題になっていますね。
昨年の秋口くらいから本格的に注目され始めたAIイラストですが、この半年ばかりで予想していたことではありますがすごいスピードでクオリティが上がっています。
それだけに、様々な弊害もさらに深刻になっていますね。
私自身も「AIですか?」「AIかと思った」とリプがついたり「これAIやってるか?」と空中で言われたりするのをちょくちょく見かけるようになりました。
ちゃんと手で描いてます。
Twitter、pixivなど各媒体でもAIイラストが増えてから明らかに手描きイラストのpvが減りました。
AI作品が大量に投稿され続けると見る側も単純に見づらくなるし、AI絵で良いという人はそちらに流れるし、人間が描いた絵が良いという人も「これはAIじゃないのか・・・?」という疑心暗鬼のもと恐る恐る見るかんじになってしまいますもんね。
いちいちAIかどうか目を凝らして見るのは大変だし純粋に絵を楽しめなくなってしまいます。
だからせめて、私の絵をいつも見てくださっている方にはAIは使ってないので安心して純粋な気持ちで見てほしいと思ったりします。
イラスト作品が全体的にきびしくなって、漫画のpvは変わってないというのが分かりやすいですね。
いずれは漫画もAIが描くようになるとも言われますが、現時点ではまだ漫画制作は人間が介在する部分が大きいですから。
余談ですが私の方にも「AIの台頭でイラストから漫画へという流れがあるから漫画案件を受けませんか」なんてお仕事の話が来るくらいです。
私はイラストが好きなので、できるだけイラストで頑張っていきたいと思っていますが。
現時点のAIイラストは、見慣れた人が見ればまだギリギリなんとかAIだと分かるかんじだと思います。
ピンポイントな指定が大変とか、依然として手の描写が苦手とか様々な弱点も挙げられますが、しかしそういった点は時間が解決するものだと感じます。
あらゆる分野でAIが台頭するのは不可避なのでしょうし、うまくAIと付き合っていかねばならないと思うのですが、画像生成AIに関して物議を醸しているのは”本来著作権があるはずの膨大な画像を学習元として無断利用してしまう”という点ですよね。
例えば機械音声のAIなんかだと違法なものでなければサンプリング元の許可の上で使用してると思いますし。
人間のクリエイターも、頭の中で様々な作品をインプットしながらそれを自分流に組み合わせて出力しているのだからやっていることは同じ、という考え方もできると思います。
ただ、人間の場合でも他人の作品をトレースしたりあまりにもそのまま描いたりしたら盗作と言われてしまいますし、AIの場合はそれを自動で膨大にできてしまうわけですから、心情的に穏やかでいられない気持ちはとても分かります。
例えば現在主流のStable Diffusionでは"LoRa"と呼ばれる追加学習ファイルを使用すると絵柄の模倣が簡単にできてしまうようです。
私のLoRaファイルも作られていまして、以下はサンプルとして貼られていたものです。






本人からすると違いはまだ分かるのですが、もうこれで良いじゃんという人も多いかもしれません。
私自身も様々な作家さんの絵柄の影響を受けますし、絵柄を模倣されることについてあまり気にする方ではないのですが、AIだと数の暴力で乱造されて自分の絵の価値が下げられる気がしてちょっと嫌だな・・・とは感じました。
つらつらと書いてきましたが、現時点でAIに対して思うことは、法整備や各方面のルール作りをしっかりとしていってもらえたら嬉しいなということです。
絵描きである自分がAI批判したところでポジショントークになりますし、二次創作をさせていただいてる身で「作者の権利が!」と声高に騒ぐつもりもありません。
もともとそういうスタンスなので絵にウォーターマークを入れたり無断転載を厳禁したりもしてきてないんですね。
かと言って自作発言OKとか商用利用どうぞ!とかではないですが。原作様に迷惑がかかるので。
ただ、今のままではAIをうまく活用したいと思っているクリエイター側も安心して利用できないですよね。
模倣や引用は創作的にはOKなのですが、AIによってそれに要する時間と労力の壁が取っ払われ、その労力の過程で入るその人のオリジナリティも排除されてしまったので、どこまでがOKなのかのラインが人によってこれまで以上にごっちゃになってしまってる感があります。
法的に、または業界全体のコンセンサス的にそこの線引きをしてほしいですね。
テクノロジーの進歩は止められないし、それによって様々な弊害や淘汰される職が出てくるのは世の常だとしても、それと同時に不完全ではあっても法整備やルール作りを行ってきたのも同じく世の常。
技術の進化バンザイと言って全く制限も歯止めもなく野放図にしていたら、今ごろとっくに人類は核か何かで滅んでると思うんですよね。
諸外国でAIに対する規制や法整備の議論が始まる中、日本はAIに対する理解度が低くAIに対して無防備だと言われたりもするのでその点不安ではありますね。
それがpixivの現状にも表れていると思うところです。
絵描きの権利ももっと守られても良いのかもしれませんが、そのためには絵描き自身や業界がもっと団結して権利を勝ち取らないといけないのかもしれませんね。
まあ、私は絵を描くのが好きですし、AIイラストがどれだけ完璧になっても”人が描いたか・誰が描いたか”に価値を見出してくれる方は少なからずいらっしゃると思うので、そう信じて頑張っていきたいと思います。
あと以前書いたように、集合知であるAIに個人でどこまで対抗できるか試してみたい気持ちもありますね。
以上、長々とお読みいただきありがとうございました。








